らをた広島

食べ歩きブログ

月の満ち欠け

小山内堅(大泉洋)は愛する家族と幸せに暮らしていたが、予期せぬ事故で妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃を同時に亡くす。
深い悲しみに暮れる彼のもとに、ある日三角哲彦(目黒蓮)と名乗る男がやって来る。
彼は瑠璃が、事故当日に面識のないはずの自分を訪ねようとしていたことや、かつて自分が愛した女性・正木瑠璃(有村架純)との思い出を話しだす。

 『鳩の撃退法』などの原作で知られる佐藤正午直木賞受賞作を実写映画化。
妻子を同時に失い幸せな日常を失った男が、数奇な運命に巻き込まれていく。
監督は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの廣木隆一、脚本は『そして、バトンは渡された』などの橋本裕志が担当。

探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋が主人公を演じ、廣木監督作『ストロボ・エッジ』などの有村架純、ドラマ「消えた初恋」などの目黒蓮、大泉主演作『青天の霹靂』などの柴咲コウらが共演する。

今や大物俳優となった大泉洋主演と言う事で観た。

今をときめく目黒蓮も共演のようだ。

最初は単なるお涙頂戴モノかと思って止めようかとも思ったがもう少しとガマンして観続けた。

しかし30近い筈の伊藤沙莉の高校生は若干ムリがあるような気がしないでもないがその辺りは突っ込まない方が良いのだろう(笑)

昔の場面では大掛かりなセットやクルマやバイクなどかなりの再現度でココらへんは本格的な作りになっている。

ストーリーは途中からかなり複雑になってきてじっくり見ていないとわけがわからなくなる。

冒頭の大泉洋から完全に目黒蓮有村架純の違う恋愛作品を観ているような錯覚に陥るほどでそういう意味ではかなり奥深い展開をする。

恋愛モノは苦手なのでこれまたどうしようかとも思ったが「瑠璃」という名前の謎が知りたくて続ける事にした。

中盤からはこれまた違った恋愛作品が始まって真剣に観ていてもかなりこんがらかってくる。

お涙頂戴どころかかなり暗い内容に観ているのがかなり辛い。

ただこの先が全く読めないので止めるに止められない(笑)

小説が原作らしいが本を読んでいればまた違った印象になるのだろうが全く知らないので、徐々に伏線回収がわかってきた。

「生まれ代わり」みたいなのがテーマだと思うが憑依された方はたまったもんじゃないような気がする。

タイトルの月の満ち欠けってどう言う事なんだろうとずっと想像して来たのだが後半にやっと理解できたが、輪廻転生みたいでもしかしたらコレってホラー映画なんじゃないかと思うようになった。

この作品を支えているのは子役たちの驚くべき演技力でこんな子どもたちが将来の役者になっていくのだろう。

感動はしたがさすがに泣けなかったのはちょっと都合良く飛躍し過ぎでリアリティが感じられなかったからだろう。

個人的にはあまり好きな作品ではないがヒネリの効いたストーリーは堪能できた月の満ち欠けだった。