どんな裏仕事も19秒で完遂する元CIA工作員にデンゼル・ワシントン、娼婦（しょうふ）の少女にクロエ・グレース・モレッツがふんしたアクション。
ホームセンターの従業員として働く元工作員が10代の娼婦（しょうふ）と出会ったことをきっかけに、警察が関われない不正を始末する仕事請負人となる姿を追う。
監督は、『トレーニング デイ』、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などのアントワーン・フークア。
演技派デンゼルのクールなアクションと、クロエの娼婦（しょうふ）役への挑戦が見どころ。
ホームセンターに勤務するマッコール（デンゼル・ワシントン）は、かつてCIAで名をはせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。
ある夜、少女の娼婦（しょうふ）、テリー（クロエ・グレース・モレッツ）がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。
それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。
イコライザー3が公開されるようなのでこの際、このシリーズの最初からと観てみようとamazonプライムで検索したら吹替版があったので観た。
イコライザーのドラマ版はシーズン2まで観ているから大体どう言う世界観なのかは理解しているつもりだ。
ドラマ版はマッコールは女優さんが演じているがこの本家はあのデンゼル・ワシントンだ。
当然ながら主人公の設定はかなり異なり関わる人物も相当違ってドラマ版がファミリー層を意識しているのがわかる。
黒人の元CIA凄腕工作員というのは基本設定なのでこれは守られていて、その切れっぷりと普段の冴えない姿とのギャップを楽しむ作品と考えて間違いないだろう。
ギャングの抗争でロシア系とアイルランド系とか出てくるがココらへんは日本人は理解しにくいが多国籍国家アメリカでは現実的な話なのだろう。
今回の悪役はロシア系ギャングみたいだがまあ今の御時世、ロシア人はあらゆる映画で悪役になる事だろう。
イコライザーとは「均衡を保つヒト」という意味だが「刃物や銃器など致命的なダメージを与える武器」を指す俗語だそうで、デンゼル・ワシントンが必殺仕事人みたいな役回りだと言う事なのだろう。
「19秒」で仕事を完結させる事に拘っていて時計でタイムを測っているのがお約束のようだ。
ドラマ版ては主に情報面で協力してくれる仲間が居たがこの作品ではたった一人で悪の一味に立ち向かう姿はどことなくあのランボーを彷彿とさせる。
悪徳警官役でデヴィッド・ハーバーという役者さんが出てるがどこかで見たことあると思ったらストレンジャーシングスのあのおっさんで、最新のグランツーリスモに出ていて、今や売れっ子のようだ。
そもそもは可哀想な売春婦を助ける話しだったはずが途中からその売春婦はそっちのけで、実は単なるキッカケだったというのは面白い展開だ。
ラストは思った通りランボーさながらのゲリラ戦は凄まじい迫力でさすがはハリウッド映画だ。
確かにこのデキならば続編が作られるのも当然の流れで、早速パート2を観ようと決めたイコライザーだった。
