らをた広島

食べ歩きブログ

滋養根菜煮汁麺 富滋味(宮崎市)らあ麺松

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滋養根菜煮汁麺 富滋味
読めるか!こんなの。
でもなんとなくこの店のコンセプトのようなものは感じることができてしまう。
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いわゆる「健康ヲタク」系ラーメンとでも言えばよいのかこのジャンルは過去にあまり良い思い出がない。
そもそもラーメンは塩分、脂分、カロリーが多いどちらかと言うと嗜好品に近い食べ物で健康に気を使うのならば本来食べるべきではない。
それを無理くりに健康に良いラーメンを作ると「肝臓に悪くない酒」や「健康に良いタバコ」みたいな自己矛盾したモノができてしまい結局は味を犠牲にするしかなくなってしまう。
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そんな嫌な予感をひしひしと感じながら店内に入ると広い店内にワザとカウンターだけの少人数制になっているようだ。
カウンターからかなり距離をあけて後ろに置いてある待ち席はゆったりしておりレトロなステレオ機器まで置いてある。
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カウンターの椅子は数えて10脚だけとかなり思い切って絞り込んであるのはなかなかマニアックだ。
大将とどうやら奥様の二人体制でかなり忙しそうにされている。
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ま、この手のラーメン屋のお約束でもあるクドクドと長ったらしい能書きと通常より強気の値段設定。
宮崎市の地域性を考えたらラーメン1杯最低800円から軒並み1000円突破ってのはもはや高級ラーメン店と言っても良いだろう。
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同行した息子が注文した冬季限定 海老だしらあ麺900円。
「北海道の甘エビを中心に魚介のダシをきかせたスープ」だそうで確かにはっきりそれとわかる海老のパンチが効いている。
どうでも良いが卓上の高麗人蔘もどきが入った酢がなんとも言えない雰囲気を醸し出している。
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そして自分が注文したメニュー筆頭のらあ麺松800円。
「当店のスープは薬食同源の考えから厳選した素材が持つ旨味を自然食材だけで丹念にひきだすもので、玉ねぎ人参にんにくニラ等、滋養豊富な根菜類、香味野菜、季節野菜を主体に鶏ガラ豚骨、干魚、昆布などの旨味食材をふんだんに使用しております。
大地の恵みを受けた多くの食材を大量に煮こむことで美味しい煮汁が凝縮され、さまざまな食材から出る栄養素の相乗効果により野菜不足の方、冷え性、貧血、二日酔い、疲労回復に効果抜群とされております。」
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なんだかんだの説明も客にとっちゃ「美味いか不味いか」に二者択一しかないんだけどな〜と思いつつ食べてみると予想通りのアッサリ味で確かに凝りに凝ったスープは悪くないが麺が完全に負けている。
このモサモサ食感の麺にもう少し配慮が欲しい所ではある。
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特にメンマは相当に良い物が使われているのがよく理解できるし食感・味ともに申し分ない。
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それに引き換えチャーシューは明らかに役不足でここらへんももう少し自己主張があっても良いんじゃないかな。
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どうもこういう健康ラーメン店はこういう結果になることが多いように感じるのだが得意不得意が表面化しすぎて全体のバランスとしては崩れてしまっているように感じた。
正直後半は肉入り蕎麦を食べている錯覚に陥ったほどでそれなら本当に和蕎麦を食べたほうが安いしそもそも健康にも良さそうではある。