呉の屋台街が呉市役所の前の通りである蔵元通りにある。
そのなかに牛尾拉麺（てーるらうめん）のでっかい幟を纏った屋台、たんや華智（かち）がある。
ここはラーメン屋っていうかどっちかというと居酒屋に近い業務形態でそのひとつのメニューにテールラーメンがあると考えた方がわかりやすい。
事実こんなにたくさんの肉料理や酒のアテが用意されている。
でもラーメンにも力を入れているようで中でも呉では比較的珍しいテールラーメンが売りになっている。
店内は大将お一人ががんばっておられるようだ。
屋台と言っても一昔前の冬はビニールのすだれみたいなのが垂れ下がりすきま風ピューピューの中でおでんと熱燗って感じではない。
引き戸ではあるがちゃんとした立て付けのもはや「家」であり立派な店舗で空調ばっちりで全然寒くなんかない。
ずっと店内に居るとここが屋台だと忘れていまいそうだ。
きたきた！！
テールラーメン（醤油）800円。
なるほどこれは牛独特のかなり甘い味付け醤油スープ。
ラーメン自体はかなりシンプルな構成だ。
麺はやや太めのストレートタイプ。
なるほどのぅ～
なんなにでっかいテールが入ってる。
個人的にはこの骨についたんじゃなくほぐしてサクサク食べられるのが嬉しいがこの形にしたほうがいかにも「テールラーメン」喰ってるって感じはでるだろうな（笑）。
このラーメンの特徴はあっさりのテールスープに尽きると思う。
牛テール本来脂分を全部除去することなく意図的にある程度残してそれに醤油で味付けしてある。
デフォルトで黒コショウがかなりいれてあるのもこのラーメンにはよくマッチしている。
牛テールスープは実は自分のお袋の得意料理で幼少の頃から親しみがある分、その中身がけっこうわかってしまったりするのだが素直に作ってあるこのスープはとっても好ましいと思う。
だけど少々優しすぎてパンチが足りないのも事実でもうヒトヒネリ欲しいところでもあるかな。
