真助(宮城県仙台市青葉区)牛タン定食
ここは仙台駅西口の名掛丁アーケードから一本入った横丁。
一見の客が偶然通りかかるなんてあり得ないような場所。
飲み屋さんや食堂が雑多に並んだ下町の香りがぷんぷんするそんな細い路地に味の牛たん真助がある。
しかも店舗は2階ときたもんだ。
こんなわかるほうが不思議なくらいのいわゆる「みつけにくい店」ってことになるのだろう。
だけどこんな路地裏の小さな店が食べログでどえらい高評価を受けているのだから世の中わからない。
それに従ってココにやってきた。
そもそも「牛タン」なるものは居酒屋か焼き肉屋スタイルで食べるのかと思っていろいろ検索してみたがどちらもでてこない。
どうやら仙台の牛タンは酒のアテなんかじゃなくちゃんとした「定食」として食べるモノらしいことに気がついた。
店内は外から見るとおり狭い。
カウンター数席に奥に小さな座敷があって卓袱台2つ。
取りあえずビールと定食を注文した。
いよっ!!待ってました!!真助の牛タン定食1570円。
「タレ」と「塩」があるらしく当然のようにお店オススメの塩にした。
なんという良い薫り。
しかもこのスゴイ肉厚な牛タンってこれまで見たことないョ!
固くてかみきれんのとちゃうやろうか?
牛タンの断面を見るとレア状態であるのがよくわかる。
噛んでみるとなんちゅう柔らかさよ。
もちろんロースのようにほろほろではないが一般的な牛タンと比較すればかなりの柔らかさと言って良い。
ご飯に劇的にマッチするのは誰しもの想像通り。
これにテールスープがついてくる。
このスープがこれまた非常によくできた塩テールラーメンのようで感激してしまった。
骨付きのテールが入ってはいたがもはや味は抜けておりこのスープに旨さを出し尽くしているかのようだった。
しかし仙台といえばやっぱり牛タンではあるのだがこういう定食スタイルは酒で酔っ払って味覚が誤魔化されないから考えようによっては悪くない。
よく喋る女将さんによるホスピタリティは決して悪くはないのだが開店時間に遅れたり客の回転が悪いなどこれだと長時間行列必至の店とお見受けした。
やっぱり美味いモンは開店即入店がここ牛たんの店真助の唯一にして絶対的な攻略法ってことになるのだろう。