日本の人気シリーズ『スーパー戦隊』の英語版で、アメリカをはじめとする世界各国で放送されているシリーズの劇場版。
かつて5人の戦士によって守られた地球に新たな脅威が接近、驚異的なパワーを身に付けた高校生たちの戦いと葛藤を活写する。
監督は『プロジェクト・アルマナック』などのディーン・イズラライト。
デイカー・モンゴメリー、RJ・サイラーに加え、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』などのブライアン・クランストンらが出演。
壮大なスケールで描かれる物語に期待が高まる。
紀元前の地球。世界の運命を決める戦いが起こり、地球はある5人の戦士によって危機を脱した。
そして現代、小さな町“エンジェル・グローブ”に暮らす5人の平凡な高校生たちは、運命に導かれるように出会い、驚異的な力を身に付ける。
やがて彼らは、地球に迫る脅威に立ち向かうことになるのだった。
スーパー戦隊シリーズは自分が子供の頃ゴレンジャーで始まって今度は自分に子供ができ彼らが幼稚園から小学校低学年時に何年か見たことがある。
ちょうどガオレンジャー、ハリケンジャーとかアバレンジャー、デカレンジャーそしてマジレンジャーあたりまで記憶にある。
子供が大きくなると段々仮面ライダーの方にシフトして戦隊モノは見なくなった。
だいたい3人から5人程度の若い男女が変身して等身大の敵を倒し最後はメカに乗って合体しロボットになり巨大化した怪物を倒すというお決まりのパターン。
日本では幼稚園児から小学校低学年児をターゲットにしていると思われる戦隊モノをもう少し上の年齢層を狙って実写化したのだろうか、大人も鑑賞に耐える内容になっている。
120億円もの制作費が投入されているだけあってアクションシーンやら日本の戦隊シリーズとは比較にならないほど本格的でとにかくカネがかかっているのがよくわかる。
ただ昨今のハリウッド映画特有の中国資本の影がチラホラ垣間見えて、実際パワーレンジャーのメンバー一人は中国人(劇中で中国語で話すサービスまである)でしかも「かなりの良い人」に描かれているのが胸糞悪い。
それ以外はシンプル過ぎるストーリーに目をつぶればエンターテインメントとしては想像していたよりは楽しめる映画だと思った。
続編が作られそうなラストだったが次作は中国臭を嗅がせないで欲しいもんだ。