「永遠の0」「海賊とよばれた男」などで知られる作家・百田尚樹の恋愛小説を映画化。
死を目前にした人間がわかる青年が、大切な女性の死の運命が見えてしまったことで苦悩する。
主人公には『バクマン。』などの神木隆之介、ヒロインに『3月のライオン』シリーズなどで神木と共演してきた有村架純。
『坂道のアポロン』などの三木孝浩が監督、『メアリと魔女の花』などの坂口理子が脚本を務めた。
幼いころに飛行機事故で家族を亡くした木山慎一郎(神木隆之介)は、仕事一筋に生きてきた。
しかし、死が近い人が透けて見えることに気付いた彼は、自らの不思議な力に悩む。
ある日、慎一郎は明るく率直な女性・桐生葵(有村架純)と出会い、二人は付き合い始めるが、葵の体が透けてくる。
大まかなストーリーは映画前半でだいたい全部わかってくるのだがそれでも恋愛モノとしてはよく出来ている。
特にいつも軟弱な役柄が多い志尊淳が男臭く荒っぽい役柄で存在感があるのは驚いた。
映画トータルとしては恋愛映画と言うよりほとんどサスペンスモノみたいな雰囲気で展開にハラハラさせられる。
小説は読んでないからわからんが映画としてはあまり泣けず仕上がりとしてはツッコミドコロ満載の印象はある。
ラストのタネ明かしも説得力はイマイチ表現し切れていないように思う。
この内容ならもっともっと泣かせて欲しかったフォルトナの瞳だった。