『GODZILLA ゴジラ』『キングコング:髑髏島の巨神』に続く、“モンスター・ヴァース”シリーズの第3弾。
ゴジラをはじめとする怪獣たちと、それに相対する人類を活写する。
メガホンを取るのは『スーパーマン リターンズ』などで脚本を担当したマイケル・ドハティ。
ドラマシリーズ「ブラッドライン」などのカイル・チャンドラー、『マイレージ、マイライフ』などのヴェラ・ファーミガ、『シェイプ・オブ・ウォーター』などのサリー・ホーキンス、『沈まぬ太陽』などの渡辺謙らが出演する。
神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。
彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。
ストーリー的には風の谷のナウシカみたいな展開だがそんな事よりハリウッド版ゴジラ対キングギドラを理屈なしに楽しみたい。
ズバリ、アクションシーンはさすがにハリウッド品質だけあってめちゃくちゃ迫力ある。
ただケチを付けるわけじゃないがゴジラの鳴き声はオリジナルに忠実に再現されているのにキングギドラは全く気を使われていないのか違和感ありありだ。
日本代表、渡辺謙は相変わらずのギョロ目の睨みが効いており存在感は主役を食うほどだ。
それに日本発祥のゴジラに敬意を払ってか渡辺謙は実に良い役を貰っている。
他に主役級でネットフリックス大ヒットドラマ、ストレンジャー・シングス 未知の世界の少女が出てるが彼女はジョディー・フォスターのような女優さんになっていくのだろうか。
ストーリーは単純でまあ場当たり的でご都合主義的な印象もあるが以前のトカゲのようなハリウッドゴジラからすれば日本のゴジラに近づいたがまだどこか顔つきに親近感を持てない。
ハリウッド版なのに例のゴジラのテーマ曲やあのザ・ピーナッツのモスラの歌が効果的に使われておりこれは単純に嬉しかった。
ラスト近くはCGによる怪獣大戦争だけどさすがにド迫力でついつい魅入ってしまった。
個人的には子供の頃から強力なライバルであるキングギドラのファンなのだが今回もその悪役っぷりは大したものでゴジラの敵は日本でも世界でもコレだなと妙に納得してしまった。