らをた広島

食べ歩きブログ

ノマドランド

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ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション小説を原作に、「ノマド(遊牧民)」と呼ばれる車上生活者の生きざまを描いたロードムービー

金融危機により全てを失いノマドになった女性が、生きる希望を求めて放浪の旅を続ける。

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オスカー女優フランシスマクドーマンドが主人公を演じ、『グッドナイト&グッドラック』などのデヴィッド・ストラザーンをはじめ、実際にノマドとして生活する人たちが出演。

『ザ・ライダー』などのクロエ・ジャオがメガホンを取り、第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を獲得した。

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アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家を失ってしまう。

彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを余儀なくされる。

現代の「ノマド(遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。

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先日のアカデミー賞で3部門(作品賞、監督賞、主演女優賞)を獲得し大いに評価を上げた作品。

野次馬根性でどんなもんかと観てみた。

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音楽もあまりなく淡々と物語が進むと行ったロードムービーの典型でアメリカの貧困問題を扱っている。

新型コロナウイルスで一番被害を受けたのはアメリカだと言われるがなるほどこんなにも貧しい層はひとたまりもなかったのだろう。

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いわゆるキャンピングカーで暮らす人々は日本にはあまりいないのでアメリカ独自の文化なのかやはり内容がよくわからないというのが実感だ。

思えば去年のアカデミー賞候補だったパラサイトもジョーカーも甲乙つけがたいハイレベルの争いだったのがよくわかったが今回のノマドランドに関しては正直それほどのデキとは思えない。

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非常に地味な作品だし、加えて自分には何が訴えたいのか最後までようわからんかったので退屈な作品と烙印を押さざるを得ない。

いくらアカデミー賞を獲得したとはいえこんな退屈な作品が日本でヒットするとはさすがに思えない。

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個人的には「アカデミー賞作品」と期待が大きすぎたのは認めるが大いなる肩透かしを食らったような気がしたノマドランドだった。