らをた広島

食べ歩きブログ

スノーピアサー(2013)

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母なる証明』などのポン・ジュノ監督が、フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作に放つSF作。

新たな氷河期が到来した地球を列車でさまよう数少ない人類の生き残りが、支配層と被支配層に分かれて車内で壮絶な戦いを繰り広げていく。

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アベンジャーズ』などのクリス・エヴァンス、『JSA』などのソン・ガンホ、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンなど、国際色あふれるキャスティングを敢行。

彼らが見せる濃密なストーリー展開に加え、絶望の近未来を具現化した鮮烈なビジュアルにも目を奪われる。

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地球温暖化を防ぐべく世界中で散布された薬品CW-7により、氷河期が引き起こされてしまった2031年の地球。

生き残ったわずかな人類は1台の列車に乗り込み、深い雪に覆われた極寒の大地を行くあてもなく移動していた。

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車両前方で一部の富裕層が環境変化以前と変わらぬ優雅な暮らしを送る一方、後方に押し込められて奴隷のような扱いを受ける人々の怒りは爆発寸前に。

そんな中、カーティス(クリス・エヴァンス)という男が立ち上がり、仲間と共に富裕層から列車を奪おうと反乱を起こす。

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あの「パラサイト半地下の家族」のポン・ジュノ監督作品。

2014年発表だからもちろんアカデミー賞以前の作品で最近ネットフリックスでドラマ化されたようでジャンル的にはSFスリラーと思われる。

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正直ノアの方舟となった電車がひたすら走り続けてる意味とかところどころ「あれ?」っと思わせる箇所はあるが大体の事はわかる内容になっている。

最初は韓国映画かと思っていたが登場する韓国人は僅かでほとんどが欧米人だ。

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ずっと列車の中でのストーリーが展開するという不思議な作品でもあるのだが緊張感がハンパなく表現されており確かに面白い。

悪役のキャラもしっかり立っていてコレとの対立の作り込みも見事だ。

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カニバリズムが出てきた時はさすがにビビったがこういう極限な状況だと描きたかったのだろう。

だけど最後のオチはいただけない、というか呆れ果ててコレまで熱心に見ていたのに全てが吹き飛んでしまったがな(笑)

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トータルとしてはまあよく出来ているとは思うがいくらなんでもそれは無いよ!という終わり方に脚本の練り方があっただろう!とツッコミも入れたくなってしまったスノーピアサーだった。