ツイッターで教えてもらったお店にやってきた。
広島駅から海田にかけてのメイン通りに面してはいるがこのお店の存在は知らなかった。
店舗は比較的見つけやすく隣に約2台くらい駐車できるスペースがあるのでそこにクルマを駐めた（ここがお店の駐車場なのは確認済み）。
ここはカラオケ喫茶なのだがこのラーメンと書いてある提灯が出ている時はラーメンが食べられるのだそうで今日は大丈夫そうだ。
恐ろしく入り難いディープな雰囲気なのだが意を決して入店すると、入ったすぐは喫煙場所のような狭い空間になっていてさらにもう一枚ドアを開けてやっと店内に入れた。
店内は薄暗くまさにカラオケ喫茶そのものだ。
カウンターには男性が立っておられて優しく出迎えてくれたので「カラオケなしでラーメン食べられますか？」と聴くと「おにぎりセットにしますか？」と言われたがよくわからなかったのでラーメン単品でお願いした。
※ツイッター情報によると13時までなら50円でバカデカおむすびがつくセットに出来るらしい。
どうやら演歌がメインのようであれこれと貼ってる演歌歌手のポスターは南一誠くらいしかわからん（笑）
カープポスターは広島のお店のお約束みたいなもので珍しくはない。
店内全面禁煙となっているが喫煙室から漏れているのは店内は少々タバコくさい（笑）
カウンターに立っておられた男性の方がお冷とコショウとラー油を持ってくれた。
その男性は黙々と何か作業をされていてラーメンはその奥にある厨房で他の方が作っているようだ。
ちょっと待ってからキタヨ！！カラオケさくらのラーメン600円。
ラーメンは奥の厨房から女性の方が運んできてくれた。
麺を引っ張り出してみると麺は柔らかく茹でられていて驚くほどまっとうな広島ラーメンのルックスをしていることがわかる。
これはカラオケ喫茶のオマケ的なラーメンではなくラーメン専門店ででてきそうな本格派であることはたちまち理解できた。
一言で言えばクリーミーなとんこつ醤油スープはかなり濃厚な部類でにんにくを入れてもらえば良かったなと思えるほどで、脂がかなり浮いているがそれほどコッテリ感はない不思議な味わい。
これにちょっと辛いネギとシャキシャキモヤシが絡んでメンマはなくても正真正銘のザオールドスタイル広島ラーメンだ。
加えてこの薄いのからゴツイのまで或いは大きいのから小さいのまでバリエーションの富んだチャーシューは脂がしっかりあるタイプでこの手のラーメンにはベストマッチだ。
そうとわかればこのラーメンにはやはりコショウが合うはずで遠慮なくパッパッとふりかけさせていただいた。
案の定ピリッとした辛味がスープをギュッと引き締めてくれて広島ラーメンにしては珍しく後半にかけても食べ飽きてこない。
コショウを更に追加しながらもう丼を持ち上げてまで夢中になってこのラーメンを食べてしまった。
気がつけばスープまで完食！！広島ラーメンでこんなことは珍しい。
これが600円なんてハッキリ言って安すぎる。
凄まじくハードルは高いのだが思い切ってそれを超えてしまえばこんなにもポテンシャルがあるザオールドスタイル広島ラーメンにたどり着けるなんて罰ゲーム気分でチャレンジするのも一興なんじゃなかろうか。
世の中まだまだディープなラーメン屋はあるもんだと思い知らされたカラオケさくらだった。
※真偽のほどはわからないが営業時間11時〜21時、休みは月曜か火曜日。
