らをた広島

食べ歩きブログ

新感染 ファイナル・エクスプレス

カンヌ国際映画祭やシッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭などで話題となったパニックホラー。

感染した者を凶暴化させる謎のウイルスが高速鉄道の車両内にまん延する中、乗客たちが決死のサバイバルを繰り広げる。

『トガニ 幼き瞳の告発』『サスペクト 哀しき容疑者』などのコン・ユらが出演。

群れを成して襲い掛かる感染者たちに恐怖を覚える。

別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。

夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。

そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグは、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。

やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知り……。

2016年だから今から6年前の、当然ながらコロナ前に感染症を扱った韓国映画

今の御時世にこの手が公開されたら興ざめだが予言めいた内容ならちょっと凄い事だ。

主演の俳優さんは何処かで見た事あると思ったらあのイカゲームの謎の男だし静かなる海ではキャプテンやっていたヒトだ。

内容は基本的に韓国の新幹線内でヤバい感染症が急激に広がると言ったホラーでジャンル的にはウォーキング・デッドに近い。

去年新型コロナウイルスが蔓延したがこんなヤバいウイルスを某国が考えているんじゃないかと思うとリアリティがあって背筋が凍る。

この映画に限らずここ数年の韓国ドラマや映画のアクションシーンのレベルは凄まじく高くなっていて迫力が半端ない。

ココらへんが日本の作品が大きく水を開けられている所以でこの迫力が作品の説得力を一気に引き上げるだけの効果があるようだ。

ほとんどが電車内での話しなので通常なら舞台劇みたいなスケールが小さくなりがちなのをあの手この手でそうならないようにしているのは作り方がウマイ。

確かにそんなアホな!と言うツッコミ所も満載なのも確かだが、だとしてもソレを上回る痛快な面白さがあって上映時間の2時間も本当にあっと言う間だ。

感染していない人間の中にもキッチリ悪役がいてコレがまた皆に迷惑かけまくりの実に憎らしく良い味を出していて本当の敵は何なのか考えさせられる。

しかしこの風呂敷広げるだけ広げてしかも八方塞がりのカタストロフィはどうするのだろうと前のめりで観ていたが想像していたのと違う着地点で意表を突かれた。

こう言う作品があるのならパラサイトみたいなアカデミーを獲るような映画が出来るのもさもありなんと思ってしまった新感染 ファイナル・エクスプレスだった。