両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は探偵となり、夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。
しかし、権力者を標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。
そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。
『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンが、DCコミックスが原作のキャラクター「バットマン」ことブルース・ウェインを演じるサスペンスアクション。
ゴッサム・シティで探偵をしているブルースが、知能犯リドラーの挑発的な攻撃に苦悩しながらも戦いを繰り広げる。
監督を務めるのは『猿の惑星』シリーズなどのマット・リーヴス。
コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツなどが共演者として脇を固める。
最新のバットマン。
昔の子供向けから一転した「ダークナイト」以降どんどんダークでシリアスな作風になってもはやおこちゃまだと理解不能だろう。
興味深いスタイルのバイクが何台も出てくるがチラッとだし画面が暗くてよく見えないのが残念だ。
とにかく3時間もある長尺物だからもしもつまらかなったら悲惨な事になるのを覚悟して見始めた。
バットマンではなくブルース・ウェインの時の愛車が綺麗なC2コルベット(2代目)でコレはスティングレイとペットネームが付けられた名車だがやはり今見てもどえらいカッコイイ。
それよりも今回のミドシッフに火を吹くムキ出しV8ツインターボエンジン積んだバットマンカーがややノスタルジックなスタイルながら凄まじい迫力でコレのカーチェイスは見ものだ。
ストーリーはそれほど難しくはないがちょくちょく出てくる暗号やナゾナゾは英語圏のヒト以外は理解できないのでコレで全体がわかりにくくなってしまっているのは残念だ。
ただソレでも話しの展開は良く練ってあってコレだけ長い映画なのに飽きさせないで繋ぎ止めておく力量はかなりあると認めざるを得ない。
格闘シーンは暗い中でやるので詳細はわからないがソレでも迫力じゅうぶんでさすがはハリウッド映画と思わせる。
後半にかけても中だるみすることなく緊張感は保たれコレだけ長い上映時間を感じさせないのはとてつもない事だと思う。
ラスボスの意外な素顔とか仕込みは素晴らしいしこういう読めない展開は映画の醍醐味だろう。
今年この映画がアメリカでヒットしたらしいがそれはよーくわかる気がする。
ただ今回の宿敵リドラーが途中から完全に忘れられてしまって前半のフリは一体何だったのか?とい思いはあるのは事実だ。
続編をハナから折り込み済なのは悪くはないが悪役が頓挫する展開はどうなんだろう。
ココらへんが評価の別れる所だと思うが基本的にマンガベースのヒーロー物だから細かい事はあまり気にしないでその世界観に浸るのが正解なのだろう。
トータルとして良く出来ているとは思うが最終的に「なんじゃそりゃ!」とケチをつけたくなってしまったTHE BATMAN-ザ・バットマン-だった。