バスケットボールに青春をささげる高校生たちの人間的成長を描いた、井上雄彦の人気コミックを映画化したアニメーション。
ボイスキャストは宮城リョータ役の仲村宗悟、三井寿役の笠間淳、流川楓役の神尾晋一郎、桜木花道役の木村昴、赤木剛憲役の三宅健太などが名を連ねる。
監督と脚本を原作者の井上自身が担当する。
遂に復活したスラムダンクの全国大会編。
自分のようなスラムダンクのアニメにどっぷりハマった年代には待望の全国大会のアニメーションとなる。
オープニングからあの5人が帰ってきてくれたという事実だけで目頭が熱くなりストーリー関係なしに泣けた。
内容に関しては原作者の井上雄彦先生のまあやりたい放題ではあるがそもそもマンガ作品なんてそういうものなので、他の製作者にアレコレやられるよりは納得出来る。
宮城リョータの過去は原作には全くなかったがコレをベースに伝説の山王戦が描かれる。
尺の関係でかなり省略されてしまってはいるがソレでも動く山王戦はインパクトある。
個人的には山王戦と言うのは安西先生の最大の見せ場でもあったと思うのでそこら辺が削られているのは残念だったがコレでも納得は出来た。
現代の基準から言えば昭和の物語スラムダンクのメンバーはやはりガラが悪いしゲンコツでぶん殴るような直接的な暴力シーンは今となると違和感はある。
そういうネガを差し引いてもやはりスラムダンクは名作であり続けると思うしコレを超えるのはスラムダンクしかないのかも知れない。
スラムダンクにハマった世代は内容どうこうよりもうこのコンテンツが登場しただけで涙ものだし声優の総入れ替えなんて全く気にならなかった。
映像は最新のモーションピクチャが取り入れられ人物の動きのリアリティはハンパない。
映画館で2度ほど観てしまったのだが2度とも泣けて泣けて仕方なかった。
どういう評価を受けようとも個人的には2022年のナンバーワン映画で有ることは当分揺るぎないと思われる。
欲を言えばあと残った豊玉戦もアニメーションにしてくれんもんかなー。