らをた広島

食べ歩きブログ

ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン

<STORY>
かつて、人間とヴァンパイアが共に芸術を愛し、共に暮らす “楽園” があった—―。
100 年以上続く人間とヴァンパイアとの戦争で、抑圧れた世界。
科学薬品で汚染された川や湖、市民は貧困生活を強いられ、常に軍人の監視下にあった。
そのうえヴァンパイアが愛する芸術を好むことは “悪” だと触れることさえ許されない人々。

「もう嫌だ……ここから逃げ出したい……」

ある日、生きる世界に一人涙を流すモモは、ヴァンパイアのフィーネと出会う。

「来い。私と一緒に」

その 出会いをきっかけに今とは違う世界で生きたいと願ったモモ。
「ここから出て探そう、私たちの場所を」
そう決心した二人は、かつて存在したという “楽園” を探す旅に出る――。

<スタッフ>
監督:牧原亮太郎(『ハル』、『屍者の帝国』)
副監督:田中洋之(『進撃の巨人』)
キャラクターデザイン・総作監西尾鉄也(『NARUTO-ナルト-』、『スカイ・クロラ』)
美術設定:高畠聡・藤井一志
音楽:池頼広
アニメーション制作:WIT STUDIO

<キャスト>
モモ:潘めぐみ、フィーネ:小林ゆうアレグロ:小林千晃、ノバラ:深見梨加、クボ:東地宏樹

ヴァンパイアと言えば吸血鬼だからこの手の作品は履いて捨てるほどの見てきたがなかなか新しい解釈のヴァンパイアアニメーション。

1話30分程度で5話構成のネットフリックスで公開されている。

進撃の巨人の前半を担当したWIT STUDIOによる作画は驚くほどキレイでまずはこれに目を奪われる。

そのヴァンパイアとの交流を描いた作品。

内容的にゾンビ物に近いのかと思っていたがボトムズみたいなのが出てきてロードムービーみたいになってくる。

ただちょっと他と異質なのは人間とヴァンパイアが何方も女性で要はレズビアンみたいな世界観はある意味斬新だ。

勿論、あからさまに同性愛を全面にはだしてはいないが明らかにそういうテーマなのだろう。

ただ詰めが甘いと言うか切なさを感じさせる展開なのに妙に淡白で薄味に過ぎるようで、物型に奥行きみたいなのが足りないのでだんだん見飽きてくる。

アニメーションだからある程度は許容できるがあまりにご都合主義過ぎるとついていけなくなる。

20分くらいが5本だからまあどうにかついていけるがコレだったらもう少しコンパクトにして映画にした方が良かったんじゃないか。

レズビアンモノならもっとそっちの世界に振ったほうがわかりやすいしヴァンパイアモノならもっとグロい方がと、とにかく中途半端と言うか無難なデキなのが作品の価値を下げてしまっている。

それと誰をターゲットにして制作されたのか最後まで全然見当がつかないのもコンセプトがブレているからだと思う。

言いたいことは分かるがコレは監督さんの力量が足りないと言うしかないのだろう。

恵まれた環境で作られるネットフリックスのアニメなのにどうにも消化不良のが多いような気もするが、こういうのは予算とか時間の制約がある方が良い作品ができるのかも知れない。

見終わってどうにもモヤモヤが残る後味が悪かったヴァンパイア・イン・ザ・ガーデンだった。