らをた広島

食べ歩きブログ

模範家族

破産、そして離婚という人生の危機に直面した一家の主パク・ドンハ。

ある日偶然、見たこともないような巨額の現金を乗せた車を発見し、切羽詰まっていたドンハはその金を盗んでしまいます。

しかしその金は麻薬組織のものでした。それがきっかけでドンハは組織のナンバー2であるグァンチョルと出会い、次第に追い詰められていきます。

平凡なはずだった家族が1つの出来事によって裏世界に巻き込まれ、「模範的」な家族になっていくスリリングサスペンスです。

ネットフリックスの最新韓国ドラマ。

主役は大学の教員で徐々に転落していく姿を描く内容はあの名作ブレイキング・バッドを彷彿とさせる。

ブレイキング・バッドはマジメな教員だった主人公がひょんなことから麻薬精製に手を出して、その科学知識を駆使した麻薬のずば抜けた品質で裏業界で有名になり次第にのし上がって行くドラマだったがコレを下敷きにしているのだろうか。

どうでも良いが、なんの意図かまたは演出かわからないがこのご時世に登場人物がやたらめったらタバコ吸うのは観ていて心地よいものではない。

ドラマが始まって男性の俳優はハッキリ区別出来るのだが女優さんが誰が誰か判別出来ずにアタマがこんがらかってしまったのでもう少しハッキリわかるようにして欲しいかな(笑)

韓国ドラマの常で最初はとにかく小気味よいテンポで物語は進んで行くのだが麻薬がテーマだったりとかやはりブレイキング・バッドに似てはいる。

10話完結なのだ見始めたら最後ドロ沼にハマったように延々観てしまいこれはまさに中毒性が高いヤバいドラマだ。

ブレイキング・バッドをインスパイアしてるのは間違いないがそれにしても見事に韓国という社会に適応させて更なるスパイスで別仕立てにしてるのはある意味凄い。

大学教授候補からどんどん転落して裏社会との関係を強めていく主人公はブレイキング・バッドと同じだが、この模範家族では麻薬製造者ではなく運び屋として描かれる。

中盤から新たに詐欺師が参入してくるがこのあたりもブレイキング・バッドに似ている。

基本的にダークな雰囲気を漂わせているがところどころにコメディ要素を散りばめていてそこら辺のセンスもかなりのもんだ。

約40分で10話だから殆ど1日で観てしまったが中だるみみたいな展開はなくトントン拍子で最終話にたどり着く。

ブレイキング・バッドもラストは主人公が悲惨な末路だったのでこの模範家族はどうなるもんかと息を呑んでかじりついてしまった。

勝手に想像していたのと全く異なる主人公そっちのけのビックリ展開にかなり戸惑ってしまったがそれだけオリジナリティがあると言うことなのだろう。

それにしても今回も長丁場のドラマを飽きさせずにトータルでプロデュースする能力みたいなのが韓国ドラマは優れていると思い知らされた模範家族だった。