1918年に富山県の沿岸部で発生し、全国規模の大暴動へと発展した史実「米騒動」を題材にしたドラマ。
米の価格高騰により庶民の生活が困窮する中、家族を守るために立ち上がった女性たちの奮闘を描く。
監督は富山出身で『超高速!参勤交代』シリーズなどの本木克英。
『八日目の蝉』などの井上真央が主人公を演じ、『ゴーストマスター』などの三浦貴大、『生きる街』などの夏木マリのほか、立川志の輔、吹越満、石橋蓮司、室井滋らが共演する。
シベリア出兵直前の1918年(大正7年)、富山県の漁師町に暮らすおかか(女房)たちは日々値上がりする米の価格に頭を抱えていた。
家族に米を食べさせたくても高くて買えず、困り果てた彼女たちは米屋に安く売るよう訴えるも失敗し、リーダー格のおばばが逮捕されてしまう。
その後も米の価格は高騰するばかりで、ある事故をきっかけにおかかたちはついに行動を起こす。
井上真央主演の日本映画。
大正時代に富山で米騒動が起こったと言うのはむかし習ったような気もするが詳しくは知らない。
ここはマジメに勉強するつもりで観た。
1時間40分少々とそれほど長い映画ではないのだが展開のテンポが悪いのかどうもイマイチ内容に入り込めない。
おそらくはそれほど難解なテーマでもないのだろうに何故かこの映画は内容がわかりにくい。
優秀な教師は難しい事を簡単にわかりやすく話すが、無能教師は簡単な事でも難しくわかりにくく話すと言うが正に後者の典型のような作品だ。
それと井上真央演じる主人公の人物像やバックボーンがハッキリせず大米騒動を起こす人物として説得力がない。
シリアス路線と言う訳でもないが笑いの要素もあまりなくコレがダラダラ間延びしたように感じるのかも知れない。
登場人物である志の輔がカメラ目線で補足説明する演出なんてダサすぎてコレは大昔の映画かと思うほどだ。
要は脚本が悪いのかようわからないがせっかく面白い題材を扱っているのに活かしきれていない印象だ。
悪役の米屋の描き方もかなり弱く内容をもう少しデフォルメしてでもわかりやすくして後半盛り上げた方が良いようにどうしても最近の韓国映画を観ると感じてしまう。
作品のテーマと言うか伝えたい事はなんとなくわかるがその伝え方が洗練されていないのがとても惜しいと思わざるを得ないと言うのが正直な感想だった大コメ騒動だった。