らをた広島

食べ歩きブログ

カーター

記憶を失った主人公が体に爆弾を仕掛けられながら危険な任務に挑む姿を描いた韓国のアクション。

主人公が頭に埋め込まれたデバイスの命令に従い、あるウイルスの抗体を持つ少女を救出しようとする。

監督は『悪女/AKUJO』などのチョン・ビョンギル。主人公を『あいつだ』などのチュウォンが演じ、イ・ソンジェ、チョン・ソリ、キム・ボミンなどが共演する。

韓国と北朝鮮軍事境界線で発生したというウイルスの感染が広がる中、カーター(チュウォン)は目覚めると記憶をなくしていた。

さらに、カーターの頭にはデバイスが埋め込まれ、口の中には爆弾が仕掛けられていた。

カーターは命令に従い、アメリカのCIAと北朝鮮の反政府勢力に追われながらウイルスの抗体を持つ少女を救出しようとする。

このご時世に北朝鮮ウイルス感染の物語なんてタイムリー過ぎてちょっと怖い(笑)

カーターとは主人公の名前みたいだがオーブニングから凄まじい展開をするのでついていくのに必死だ。

ドローンで撮影したのか酔いそうな映像の連続に圧倒される。

これ迄にあまり観たことがない展開は実験的なのかも知れないがソレでもこういう柔軟性も今の韓国映画にはあると言うことなのだろう。

とにかくトントン拍子にストーリーがすすむしまったく先が読めないので画面にかじりついておくしかない。

酔いそうになりながらもこの斬新な映像のインパクトは相当なものでコレからはこの手の迫力ある映像が増える可能性はある。

特にバイクを使ったアクションでここまで凄まじいのは観たことがない。

内容的には途中からジェイソンボーンシリーズのような展開になってくる。

この主演俳優さんに留まらず韓国の役者さんは誰も皆よく鍛えていて良い体をしているがこの辺りはヒョロガリが多い日本の役者も見習ったほうが良いと思う。

独特で酔いそうなドアップカメラワークはずっと続いていくのでこれはかなり意図的な演出でこの先洗練されて行くのだろう。

そんな撮影法のお陰もあって空中やバイク、クルマのアクションシーンの迫力はハンパなく、これだったらハリウッドとあまり遜色を感じないくらいのデキになっている。

しかし結局これがゾンビものだったとは知らなかったので途中で分かったときは正直ガッカリしたが、なかなか斬新な映画作りだと思う。

特に後半ツッコミ所もあって強引な展開もまあ散見されるがソレでもここ迄アクションに徹するとかなりの説得力があるのも事実だ。

ラストにストーリーの整合性を持たせる為に全体像を説明してくれるのだが、話しが前後するのでわかりにくい。

しかし史上一番銃の玉が当たらないのはランボーだと思っていたがこの作品で記録更新されたようで見事に当たらない。

その代わり当たる確率はとても高くコレだけ被弾率との差があるのは観たことがない。

劇中でヘリコプターが背面飛行するシーンがあるがこれはいくら何でもあり得ないんじゃなかろうか。

凄まじいまでのシーンを畳み掛けられて最後はちょっと食傷気味になり疲れてしまったカーターだった。