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ザ・グローリー~輝かしき復讐~ シーズン1

 『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』は、幼いころいじめに遭い、魂まで壊れてしまった女性が、人生を賭けて綿密に準備したすさまじい復讐と、そのわなにはまっていく人々を描くNetflixシリーズで、ソン・ヘギョにとって初めての復讐劇として話題を呼んでいる。

特に、『太陽の末裔 Love Under The Sun』や『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』などを執筆した脚本家キム・ウンスクの見事な筆力とソン・ヘギョの冷ややかな復讐演技により、世界中で好評を得ている。

いわゆるリベンジモノのようだが韓国ドラマにはよく凄惨なイジメがよく出てくる印象はある。

子供の頃のイジメの復讐を大人になってやるなんて何処となくの必殺仕事人シリーズみたいな展開ではあるがこう言う過激な内容が受けるのもよく分かる。

とにかく最初は延々と酷いイジメの表現の連続に気が滅入る。

タイトルのザ・グローリーは直訳すると栄光,名声,栄誉,名誉という意味になりコレがどのような意味をなすのか興味ある。

第一話全てを使ってこの物語の根幹を説明してくれてとてもわかりやすいのだが第二話からの復讐劇に移行するにあたり役者が主役を含め子役から全入れ替えになるので、コレはさすがにちょっとわかりにくい。

途中恋愛な展開になるのが個人的に意外だったがこの関係が主人公のやり過ぎる復讐にブレーキをかけるのかと勝手に想像して観ていた。

それとなく過去のイジメ犯に近づいて徐々に距離を詰めていくのはかなりハラハラするし次第に復讐劇の味方が出来ていくのは話しの持って行き方からしたらむちゃくちゃに面白い。

基本的に暗い感じのドラマではあるがニンマリさせられるコミカルなシーンもけっこうあって長丁場が飽きないようによく工夫されている。

第三話辺りから本格的な復讐劇が始まるのだがターゲットを徹底的にリサーチして綿密な計画を練り上げてジワジワ真綿で首を絞めるような攻め方は観ていて緊張感が凄い。

中でも囲碁を絡めてターゲットに接近する下りは狡猾にすら思えてしまうくらいのセンスの良さだ。

なんだかんだ展開はあるが長編の必殺仕事人みたいな物語でこの長尺全編にピンの張り詰めた空気が漂っているのは脚本や演出だのあるが中でも役者の演技力も相当に貢献していると思う。

特にイジメ犯は憎まれ役で延々と見てる方が腹が立つ存在でないとこの物語は成立しないのどココらへんの頑張りはちょっと極端ではあるがよく理解できる。

本格的な復讐劇は第7話からおっぱじまるのだがそこ迄に完璧に下準備して着々と遂行するのはさすがに観ていて清々しい。

ラストの第8話では怒涛のリベンジが開始されもう完全にこのドラマに夢中になってしまった。

よくよく考えてみれば辻褄が合わない箇所のツッコミドコロはけっこうあるのだがそれでもこの復讐劇には相当なリアリティがあってドラマの世界観にハマりまくる(笑)

ただ肝心の復讐劇はこのシーズンでは完成せず次のシーズンに持ち越しって最後の最後にわかって椅子から転げ落ちてしまった。

続編を出来るだけ早く望みたいザ・グローリー~輝かしき復讐~だった。