映画『バーニング 劇場版』などのチョン・ジョンソ主演、話題のNetflix韓国映画『バレリーナ』(独占配信中)が、週間グローバルトップ10(10月9日~10月15日)の映画・非英語部門で第1位を獲得した。
親友を守ることができず、深い悲しみに暮れる元警護員のオクジュ。
彼女が残した最期の願いをかなえるため、美しく壮絶な復讐計画を実行に移し始める。
強烈な復讐劇を描くアクションスリラー。
友人の復讐をするために、自身の護身術、剣術、銃さばきやバイクの乗りこなしのスキルを駆使する。
ネットフリックスでかなりの再生数を叩き出しているらしいので観た。
しかも上映時間が1時間半というのも有り難い。
巷では「女ジョン・ウィック」と言われてるそうなので期待したが冒頭から凄まじいまでのアクションシーンに圧倒される。
日本映画も最近はかなり頑張っているがこのアクションシーンの本気度と言うかシリアスさは残念ながらまだ韓国映画の方が上のようだ。
これだけ体を張って本当にケガとかしていないのか心配になるレベルだ。
主役のチョン・ジョンソはかなり若く見えるが実際には29歳で、全体に韓国映画には思ったより年齢が高い役者がメインになる傾向があるようで、コレがしっかりとした演技力を発揮している理由だろう。
ストーリーはこの短い上映時間に納める為に余分なシーンは極力削ぎ落としているようで良く言えばシンプル、悪く言えば単純だ。
そんな事より役者の頑張りがヒシヒシと伝わって来るような体当たりアクションこそが見どころで有ることは間違いない。
主演の女優さんは初めて見たがキレイな娘なのに暗い暗殺者を見事に演じていてさすがにレベルが高い。
悪役の俳優さんも鍛え上げられたムキムキの凄い身体をしていてココらへんは日本の、特にガリガリジャニタレ上がりあたりじゃ見られない所だ。
女ジョン・ウィックにしては敵の数が足りないと心配していたが物語が進むにつれて着々と敵は揃い、味方も加わって確かにジョン・ウィックみたいになってくる(笑)
しかし頼もしい味方がいるジョン・ウィックと違って主人公も仲間もか弱い小娘たちという所がこの作品のミソではある。
しかし見た目しょぼくれた老夫婦の裏の武器商人のヤバさにはマジで笑えた(笑)
ラスト10分の復讐劇はそりゃもう気合が入っているのが伝わってきて凄まじい殺戮シーンが拝める。
たったひとりのオネエチャンが屈強なオトコをガンガン倒していく様は確かに女ジョン・ウィックで間違いない。
コレでホントに怪我していないのか心配になるほどの激しさにすっかり魅せられてしまって、邦画もこれくらいの気合が入ったアクションを見せて欲しいもんだ。
ラスボスがあまりにあっけなくお亡くなりなのはちょっとアレだがトータルではとてもよく出来ていたし実際面白かったバレリーナだった。