らをた広島

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マスクガール

 

Netflixオリジナルの韓国ドラマ「マスクガール」(全7話)が人気だ。

8月18日に配信がスタートし、週間グローバルトップ10(8月21日~27日)のテレビ・非英語部門で1位を獲得。

日本でも現在まで「今日のTV番組TOP10」で上位をキープし続けている。

主人公は歌やダンスで喝采を浴びたかったが、自分の外見のため挫折した女性、キム・モミ(イ・ハンビョル)。

昼間は普通の会社員と過ごしているが、夜はマスクをつけたセクシーな配信者・マスクガールとして人気を得ていた。

ある夜起こった思わぬ事件をきっかけに、モミに思いを寄せる同僚のチュ・オナム(アン・ジェホン)、オナムの母親のキム・キョンジャ(ヨム・ヘラン)らを巻き込んで物語は大きく動いていく。

ラジオでこのドラマが面白いとナイツが話していたので観ることにしたした。

実際にはナイツが観ているのではなくナイツが他の芸人からこのドラマが面白いと激オススメされていると話していた。

最初は女子向けラブコメなのかと思って気楽にスタートした。

一話50分程度で前7話とコンパクトで有り難い。

物語は冒頭からトントン拍子で進行して笑えるシーンもしっかりとあってすっかりこのドラマの世界観にハマってしまった。

しかし一つの事象を登場人物を変えて違う見方を表現するなんてなかなか巧妙だしよく練り込んであると思う。

ただ最初のコメディからどんどんダークでシリアスな展開に、もはやことドラマのジャンルは何なのかさっぱりわからんようになる。

こうなるとミステリーと言うよりスリラーじゃなかろうかと思うがそれにしても先が全く見えず正直着いていくのに必死だ。

ここまでジャンルを超えてジェットコースターのようにストーリーがコロコロと変化していくのはちょっと経験ないし、どう言う着陸をするのかとても興味がある。

もうこうなるとこのドラマに夢中で完全にハマってしまった。

とにかく一話毎に主人公が変わってその都度キャストも変わって違うドラマのオムニバスみたいな造りになっている。

この広げるだけ広げた風呂敷をどうやって畳んで行くのか、全く想像すら出来ない。

しかし幾ら整形だと言っても過去の顔とあまりにも突飛に変貌し過ぎていて、ここらへんはやはりフィクションなんだろう。

それにしてもここまで主人公まで変わって展開させるドラマって言うのは観たことないしコレをちゃんと成立させている脚本家は大したものだ。

どちらかといえば壮絶な転落人生を描いてると言うのが正しい見方かも知れないがとにかく先はまるでわからない。

主人公は3人の女優さんが入れ替わり演じてその娘も登場してここ迄来ると二代の女性の大河ドラマのようで、最初の頃にあったコメディみたいな雰囲気は皆無だ。

ただ1人目と2人目は整形してるという前提なのでわかるが時が経ったという理由で3人目が似ても似つかない女優さんになると言うのはさすがに違和感がある。

この壮大な物語の果てに何が待っているのか予想すら出来ないがここ迄の作り込みはハリウッドドラマのようで、日本のドラマも残念ながら見習うべきだろう。

グローリーに出ていた「おばさん」が今回の主人公に殺される男の母親と同じ女優さんと知ったときはそのあまりのギャップにかなり驚いた。

第6話は刑務所の中を描いているがモノクロ映像になっていて雰囲気が一気に変わる。

韓国は儒教の国とか言われているが実際はキリスト教が多いと聞いたことがあるがこのドラマにもソレがよくわかるシーンが結構沢山出てくる。

全く読めなかったストーリーは、コメディから始まって殺人事件やら回り回って最終的にリベンジに行き着いた。

何だか最後の最後で展開が遅くなった上に話しがスケールダウンしたようでそれまでのスリリングさが減ってしまってややつまらなくなってしまったのは残念だ。

最後に思ったのはとにかく婆さんが強すぎる(笑)

トータルとしては面白かったが取ってつけたような救われないラストをもう少しどうにかできたんじゃないかと思ったマスクガールだった。