らをた広島

食べ歩きブログ

サマーゴースト

花火をすると現れるという若い女性の幽霊“サマーゴースト”という都市伝説がささやかれていた。

そんな中、高校生の杉崎友也、春川あおい、小林涼の3人はインターネットを通じて知り合う。

親に逆らえない友也は自分の夢に踏み出せず、学校でいじめられているあおいはどこにも居場所がなく、涼は病気により明るい未来を諦めていた。

それぞれに葛藤を抱える彼らは、サマーゴースト探しに乗り出す。

映画化もされた小説「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」の装画などで知られるイラストレーター、loundrawが監督を務めた短編アニメーション。

“サマーゴースト”と呼ばれる幽霊にまつわる都市伝説をめぐり、インターネットを通じて出会った少年少女のひと夏を描く。

アニメーション制作をloundrawが設立した FLAT STUDIO、脚本を作家・乙一としても知られる『シライサン』などの安達寛高、音楽を『朝が来る』などの小瀬村晶が担当。

主人公の声を小林千晃が務める。

40分の短編アニメーション映画。

テーマは幽霊らしいがホラー系と言う訳でもなさそうでおどろおどろしいさは皆無だ。

映像は最近のアニメーションらしく非常に美しいが人物は手描きっぽい表現になっていていかにもAIがCG駆使して造ったような雰囲気になっていないのが好ましい。

短い作品だから当たり前だが最初からとにかくトントン拍子で話しは進んでいく。

死んだはずのヒトの幽霊が現れてふれ合いを持ってとか、昔から履いて捨てるほどこのパターンの物語はあったのであまり期待はしていなかった。

重要キャラである幽霊役の佐藤絢音を川栄李奈が声優だと後から知ったが他のプロの声優さんと比較しても全然違和感がなくて驚いた。

この作品を通じて監督さんが伝えたい事はよくわかったしなかなかよく出来ているとは思うが残念ながらやはり既視感はあってもう少しオリジナリティは欲しい気がする。

ただこの作品を通じて感じた可能性はかなりあるのでこの監督さんの次回作には期待したいと思ったサマーゴーストだった。