住野よるのデビュー小説で、実写映画化もされた青春ストーリーの劇場版アニメーション。
地味な男子高校生と病を患うヒロインのはかない交流を描く。
ボイスキャストは『逆光の頃』などの高杉真宙と声優のLynn。
アニメーション制作をアニメ「うしおととら」「アイドル事変」などのスタジオヴォルンが担当し、監督をアニメ「ワンパンマン」「ALL OUT!!」などに携わってきた牛嶋新一郎が務める。
いつも一人で読書をしている高校生の「僕」は、ある日「共病文庫」と書いてある文庫本を拾う。
それはクラスの人気者の山内桜良の日記で、膵臓(すいぞう)の病気を患い死期が迫っていることがつづられていた。
彼女が病気を隠して明るく振る舞っていることを知った「僕」は......。
実写版を観て良かったから今度はアニメ版を観た。
さすが最新のアニメだけあって細部まで気合い入れて作り込んであり、映像が恐ろしい程キレイだ。
実写と違ってアニメは役者の顔が見えないから余計に感情移入できてしまうからかわからないがとにかく死ぬほど泣ける。
泣けて泣けて嗚咽していたら家族から変な目で見られて我に返った。
ストーリーはどちらかと言えば凡庸ではあるがその繊細な表現をアニメーションが見事に表現しており正直圧倒された。
日本のアニメのレベルの高さを痛感したがそれが単なるテクニック自慢にならずしっかりと実用化されていることでこの映画が単なるお涙頂戴物で終わっていないのだろう。
滅多にもう一度観たいなんて思わないのだが数少ない例外の一本になりそうだ。