俳優の米倉涼子主演、Amazon Original ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』は、国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩送還士の実話を基にした“一話完結”の感涙のヒューマンドラマ。
「第10回開高健ノンフィクション賞」を受賞した佐々涼子著『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社文庫)を原作に、『コンフィデンスマンJP』シリーズや、大河ドラマ『どうする家康』の脚本でも注目されている古沢良太と、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』シリーズや『緊急取調室』シリーズなど数々のヒットドラマを手がける香坂隆史が脚本を担当。
伊沢那美(米倉)が率いる会社「エンジェルハース」の個性豊かな国際霊柩(れいきゅう)送還士たちは、海外で亡くなった人の遺体を、国境を越えて遺族に送り届けるスペシャリスト。
大切な人を失った遺族に最期のお別れをする機会を設けて、前を向いて今後の人生を歩んでもらえるよう、さまざまな問題に立ち向かっていく。
ドラマオリジナルのエピソードが全6話、Prime Videoで独占配信中。
米倉涼子主演の1話1時間程度で全6話のアマゾンプライムオリジナルドラマ。
昔「おくりびと」という映画があったがその中で扱われた納棺師の国際版みたいなもんかと勝手に想像して見始めた。
確かに米倉涼子が主演ではあるがその社員の松本穂香の目線でコミカルに描かれていく。
特に遠藤憲一はガラの悪い役をやっているが広島弁なのは広島弁にはそういうイメージがあるのだろう(笑)
さすがはアマゾンプライムだけあって国内でそれらしく誤魔化したりせず、ホントに海外ロケを敢行(第1話ともしかしたら最終話もフィリピン?)していて現地のクルマとか見たことないトヨタ車両とかは非常に興味深い。
どことなく予感はしていたがこのドラマは相当泣けるので鑑賞後に用事があるような場合は注意した方が良さそうだ。
家族が海外でとつぜん亡くなった時を描いているのだが確かにこういう状況になると遺族の気持ちはやり切れなくなるだろう。
その遺族を思い図りながら接していくこの仕事は相当なストレスになるだろうことは容易に想像がつく。
重い演技が要求されるので素人みたいなアイドルなんかはほとんど出演せずベテラン俳優達が重厚な演技を繰り広げているのもこのドラマの質をグッと持ち上げている。
特に不慮の死で激しく損傷していてもエンジェルフライトの手でキレイに復元された遺体に向かい合う遺族のシーンはどの話しもむちゃくちゃ泣ける。
撮影方法が通常のドラマと違うのかよくわからないがまるで映画のような映像美にはつい見入ってしまった。
ただ半分の3話を超え後半に入ってきた辺りからこのドラマのパターンに限界みたいなものが見えてきて既にマンネリを感じてしまった。
そうなるとストーリーにイマイチ入り込めないので当然泣けなくなってしまった。
米倉涼子はドクターXに代わるであろうこの役に賭けているようだがもしも次のシーズンを造っても今以上に面白くなるなんてチョット思えない。
ドラマの最初に感じた斬新さが続かなくなるのは残念だったがだからこの6話ってのが結果的に絶妙だと思ったエンジェルフライト 国際霊柩送還士だった。