らをた広島

食べ歩きブログ

復讐の同窓会

ニルギリ・ヴァレー・スクールで奇妙な出来事が起こる。

それはすべて10歳の新入生ヴェダント・マリクに繋がっているように思える。

2007年度生が同窓会で学校に戻ってくる中、卒業生のアディラジ・ジェイシンは、15年前に自分がしたことに直面しなければならない。

ヴェダントとアディラジの道が交差するとき、事態は恐ろしさを増していく。

暗い秘密が明らかになり始め、学校中の皆が危険にさらされる。

アマゾンプライムビデオで配信されたインドのドラマ。

インド映画は観たことがあるがドラマはさすがに初めてでしかもオカルトスリラーというこれまたインドモノでは初めてのジャンルになる。

インド映画はだいたい3時間くらいと長尺物が多いがドラマは1話40分で7話とどちらかと言えばコンパクトな作りになっている。

インドモノの特徴と言うか似たような顔が多く、特に男性の区別がつかないのだが、この作品も子役から大人になるだけでもわかりにくいのに、皆同じ顔に見えて誰が誰かわからんようになる。

その分余計に集中して観ていないといけないのだが必死でついて行ったが、過去と現在が行ったり来たりして描かれるので見ている方も必死だ(笑)

それとインド映画と言えば突然踊り出すミュージカル演出が持ち味だと思うがいくら何でもこの怖がらせようとあれこれ工夫しているこのホラードラマではないだろう。

タイトルの「ADHURA」は英語で「不完全」「未完成」という意味だがここらへんがどういう事を指しているのか最初は全然わからない。

インドは元々イギリスの植民地だったからか日本と同じ左側通行でクルマは右ハンドルなのでその手のシーンでどことなく馴染みを感じる。

オカルト的なおどろおどろしい恐怖を期待していたのだが実際は心理的な恐怖を徐々に与えてくると言った、スリラーでこれはこれでなかなかだ。

最初はよくわからなかったが話数が進むにつれて徐々に物語の全貌がわかってきてそれに伴って面白さも拡大して半分くらいからは完全にトリコになってしまった。

ただその半分から後半にかけて、具体的には4話5話あたりは若干の中だるみがあってコレが残念だ。

後半にかけてオカルト色は弱まりサイコスリラーのような展開から殺人事件の謎解きとコロコロ趣を変えていく初めてのインドドラマについていくのにもう必死だ(笑)

ラストの7話になると急展開し目が離せなくなるのでこのドラマも一般的なインド映画のように3時間くらいでまとめた方が良かったような気もする。

ストーリーはよく練られていてインドならではの世界観も面白いのだが肝心の恐怖シーンが弱くハッキリ言って全然怖くない。

ココらへんが改善されたら話しにもっとメリハリがついて格段に良くなるのにとそれが惜しい。

ソレでもインドドラマや映画でこのジャンルを本気でやるのならもっと怖がらせてくれる作品が出来そうなのでこれから期待させてくれる復讐の同窓会だった。

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