究極の快楽をもたらすパズルボックスを手に入れたフランクが、異界から現れた魔道士に肉体を引き裂かれ、姿を消す。
だが数年後、魂が覚醒した彼は、空き家となった家に越してきた主婦ジュリアを使って男たちを誘い込み、その肉体を食らって復活を目論むが…。
製作総指揮はデイヴィッド・サウンダース、クリストファー・ウェブスター、マーク・アームストロング、製作はクリストファー・フィグ、原作(ザ・ヘルバウンド・ハート)・脚本・監督は『ミッドナイト・ミートトレイン』などの恐怖小説の俊英クライヴ・バーカーが監督デビュー、撮影はロビン・ヴィジョン、音楽はクリストファー・ヤングが担当。
出演はアシュレー・ローレンスほか。
タイトルのヘルレイザーとは四次元の世界をつなぐ謎の小箱の事らしい。
基本的にホラー映画で冒頭から期待通り涼しくさせてくれる。
この不思議なヘルレイザーを巡るストーリーが展開して行くのだがセックスシーンやゲイのラブシーンは不必要に思えた。
まあホラー映画っていうお化け屋敷と一緒で客を怖がらせてナンボだと思うのでそう言う意味から言えば前半はちょっと物足りない。
そもそも顔にマチ針をたくさん刺してる針山みたいなバケモノがメインででてくるがコレが怖いと言うよりシュール過ぎて笑えてしまうのがイケない。
他にもエイリアンのパクリみたいなのとか小奴らの演出がもう少しどうにかならんのかと思ってしまう。
役者は誰一人見たことがない布陣でこの辺は日本と同様に一般的にホラーはB級映画なのだろう。
自分は知らなかったがヘルレイザーは1987年のイギリスのホラー映画でヘルレイザーシリーズはこれまでに7作の続編が作られていて、本作はそのリブート作品らしい。
要はホラーとしては定番作品で知ってる人にはありきたりなのかも知れない。
ハリウッド映画なので当然終盤からラストにかけてドカーンと大きく弾けるのだがバケモノデザインがコントに使われそうで思わず笑ってしまう。
ストーリーは大まかなことは分かるが全体的な流れがよく分からずココらへんもイマイチこの作品の世界観に入り込めない。
せっかくのホラーなのだからもう少し震え上がらせて欲しいがどうにも消化不良感があって個人的には終始イライラしてしまった。
ラストも結局よくわからんままになってしまいホラーと言うには恐怖が弱くスリラーと言うにストーリーがわかりにくいというイマイチと言う評価をせざるを得ないヘルレイザーだった。