らをた広島

食べ歩きブログ

グランツーリスモ

レースゲーム「グランツーリスモ」にまつわる実話を映画化。
周囲があきれるほどゲームに熱中する少年が、同ゲームから生まれたレースドライバー育成プログラムを通じてプロレーサーを目指す。

監督を『第9地区』などのニール・ブロムカンプ、脚本を『アメリカン・スナイパー』などのジェイソン・ホールと『ドリームプラン』などのザック・ベイリンが担当。
『ミッドサマー』などのアーチー・マデクウィをはじめ、デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルームジャイモン・フンスーらが出演する。

レースゲーム「グランツーリスモ」に夢中な少年ヤン(アーチー・マデクウィ)は、父親があきれるほどゲームに打ち込んでいた。
そんな中、同ゲームのトッププレイヤーたちを実際のプロレーサーとして育成するプログラム「GTアカデミー」に参加することになる。

GTアカデミー創設者のダニー(オーランド・ブルーム)をはじめ、指導を引き受けた元レーサーのジャック(デヴィッド・ハーバー)、世界中から選抜されたすご腕ゲーマーたちの思惑が交錯する中、不可能ともいえる夢へ向かってヤンの過酷なトレーニングが始まる。

先日公開された日本映画アライブフーンと似たようなあらすじのハリウッド映画。

要はクルマのゲーマーが実際のレーサーを運転して競技に出る話。

ベースは日本発のゲームだったと思うのでそこら辺は過度な期待は禁物なのだろう。

実際、グランツーリスモはバージョン何かは忘れたがプレステでやった事があるがセンスがないのか全然ヘタクソのまま上達しなかった(笑)

最近はこの手のドライブシミュレーターは相当に進化していてまんざら絵空事でもない事だと言うのはよくわかっている。

日本の日産本社や日本の居酒屋も劇中に登場しているのでこの作品に日産は出資しているのだろうが変な中国推しより余程精神衛生上良い。

カニック役でデビッドハーパーが出ているがストレンジャーシングスで一気に売れたようで最近は色んな作品で彼を見かける事が多くなった。

オーランド・ブルームも出てるしコレは単なるゲームの販促映画じゃなさそうだ。

だけど日産35GT-Rはゲーム画面、実走シーンに数多く使われていてゲームと言うより35GT-Rの宣伝映画のようだ(笑)

作品に使われるBGMは全体的に古く、ケニーGとかエンヤとか最近の若い人は知らないような懐かしいのばかりなのは監督さんの趣味か?(笑)

劇中に出てくるサーキットがレッドブルリンクだと言う事はわかったがゲーム出身のヒヨッコがいきなりランボルギーニフェラーリやポルシェ、コルベットが出てるような大排気量クラスに出場するなんて、いくら何でもムリがある(笑)

反面、東京が舞台になるシーンでは高級寿司屋が非常に魅力的に描かれていてコレは観光立国日本の良い宣伝になるだろう。

レースシーンは迫力がイマイチ足りないと思っていたら35GT-Rの事故シーンはそれまでの鬱憤を晴らすかのように異様に迫力があってリアリティが凄い。

実話がベースらしいがもっと違う展開を予想していたがなかなか辛いストーリーだ。

どこまで実話通りなのかは分からないがソレでもよく出来たストーリーで個人的にこう言う男臭く熱いのは好みだ。

終盤のル・マン24時間レースは本物のレース映像が使われていると思われるが、それまでのイマイチだったレースシーンと打って変わってしっかりと作り込まれていて、制作陣の気合の入れようがよく分かる。

いかにもハリウッド映画らしいラストではあるがすっかり見入ってしまったのでコレは特にクルマ好きには痺れる作品だったと思う。

日本からも平岳大が出演していて久しぶりに日本が良い形で深く関わっているハリウッド映画を観たような気がした。

エンディングの映画と言うかゲームのメイキング映像は個人的にとても興味深かったグランツーリスモだった。