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Netflix韓ドラ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」

韓国の名優キム・ユンソクの16年ぶりドラマ復帰作としても話題、複雑な人間関係と心理を描いたミステリースリラー「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」(全8話)が、Netflixで8月23日より独占配信される。
本作のあらすじを紹介する。

2000年の夏、地方でモーテルを経営していたク・サンジュン。
2021年の夏、深い山の中でペンションを1人で運営しているチョン・ヨンハ。
異なる時代を生きる2人の男性は、同じ季節に同じような出来事に遭遇する。
平穏だった日々を揺るがす出来事に直面した2人だったが、選んだ行動はまるで正反対だった。
彼らがそれぞれに迎えた結末とは……。

印象的なタイトルのネットフリックス韓国ドラマ。

日本語では長ったるいタイトルだが英語タイトルは「The Frog」でそのまんま「カエル」と言うことらしい。

何の予備知識もなく、面白くなければ途中リタイア前提で観ることにした。

冒頭からよくわからんなーと思いながら観ていると、どうやら現代と過去を行ったり来たりして描かれているようで、一生懸命に付いていかないと訳がわからんようになる。

勿論、その解説もないからなのだがおそらくは意図的にやってある事のようで手の混んだ脚本なのが窺い知れる。

役者の演技力は勿論、カメラワークや編集など、ネットフリックスの韓国ドラマらしくかなりのハイレベルなのはよくわかるので後はストーリーに掛かっていると思った。

1話50分程度で全8話だから韓国ドラマにしては短く、どちらかと言えば日本の地上波ドラマと同じくらいの尺なので取っ付きやすい。

ジャンル的にはホラーではなくスリラーになると思うがとにかく二つの時間軸で話しが進んで行くのでしがみついていないと、簡単に振り切られてしまう。

最初はこの二つの時間軸で描いているのは、役者は違うけど年齢の異なる同一人物かと思っていたがどうわら全然別人のようでこれをどう集約していくのか知りたくて見続ける事にした。

ただとにかく内容がズドーンと暗くて重いのでだんだんしんどくなってきたのもまた事実で展開がもう少し早くならんかと思うようになった。

原作は何なのかわからないがコレだったら日本の地上波ドラマでもやれそうではあるが、この演出と特に若い役者の演技力に不安が残る(笑)

韓国も日本同様、マスコミが芯から腐っているようで金儲けの為に関係ない人物を巻き込んで不幸にしてると言うのはまんざらフィクションでもないだろう。

凄惨でグロいシーンも有りはするが、コレがとても効果的に使われていて、この辺りは監督さんのセンスを感じる。

前半はわかりにくいし暗いしテンポは遅いしハッキリ言ってガマンを強いられる。

ただこの広げるだけ広げた複雑な伏線をどうやって回収するのかだけを頼りに食い下がった。

物語のキーになる謎の若い女性を演じる女優さんはどっかで見た事あると思ったら Sweet Home〜俺と世界の絶望〜のイ・ウニュを演じてたヒトで役柄が全く違うので気が付かなかった。

中盤からはその謎の女が主人公みたいになってストーリーが大きく展開し益々話しが混迷を深めて行くが、意図的にやっているのならかなり綿密に脚本が練ってある。

最初は何度もリタイアしようとしたが気がつけばすっかり引き込まれてしまって、ストーリーは良い意味で意外な方向へと転がって行く。

主演のキム・ユンソクは名優らしいがその相手役をやってる女優のコ・ミンシは全く引けを取らないばかりか逆に主役を食ってしまいそうな存在感が凄い。

細かい事を言えば、ツッコミ所はかなりあっておかしな所も有りはするし、過去のモーテルの一家が絵に書いたように不憫過ぎて笑えてしまうがソレでもよくできている。

終盤に入ると物語の全体像がだんだんと見えて来て劇的に面白くなるのでズバリ、ドラマの虜になってしまった。

それは最初は別々の時代の違う二本のストーリーがパラレルワールドのように並行して描かれて行くが終盤にかけて遂に思わぬ形で繋がりを見せるなどこれはかなり凝った展開だ。

それにしてもこのコ・ミンのイカレっぷりは大したもので途中からはもうそういう手合にしか見えなくなった(笑)

幾ら親が金持ちだと言っても無茶苦茶やってるサイコパスがどうしてここ迄放っておかれるのかよくわからないが、とにかくやりたい放題でかなりリアリティがなくなってしまうが、これをどう着陸させるのか興味がある。

と言うよりこのまま終わるとここ迄ややこしい伏線を張った意味がないのでおそらくは何かしら大きなどんでん返しがあるんじゃないかも思うようになった。

何か完全にこの作品の監督さんにいいようにミスリードされてる疑惑が頭の中でグルグル回ってしまう。

最終回、息を殺して見入ってしまっていたがどんでん返しと言うより最後に全てが繋がる脚本はさすがだが、もうちょっとヒネリが欲しい気もする。

トータルとしてはまあまあでソコソコの印象だった誰もいない森の奥で木は音もなく倒れるだった。