ゴキブリ(暴力団)狩りを自認する人呼んで“ゴキブリ刑事”と呼ばれる刑事の妥協を許さない非情な捜査を描く。「週刊漫画TIMES増刊」に連載の新岡勲の同名劇画の映画化。脚本は剣持亘、監督は「夕日くん サラリーマン脱出作戦」の小谷承靖、撮影は「影狩り ほえろ大砲」の金宇満司がそれぞれ担当。 ゴキブリ(=暴力団)狩りを自認する“ゴキブリ刑事”こと鳴神涼が赴任した産業都市。そこは凶悪な鮫島組が仕切る街だった……。銃撃戦はもちろん、ダンプやブルドーザーを使った迫力の場面を満載した渡哲也主演のスペクタクル・アクション。 1973年の石原プロ作品。
マンガが原作の実写化らしいがこの時の渡哲也の演じた役がこの後あの大都会シリーズ、そして西部警察シリーズへと繋がって行く言わば原点のような作品。
実際、内容は大都会や西部警察と同じ過激な刑事モノでスタッフなどもかなり被っているのだろう。
大都会や西部警察シリーズで見たような俳優さんがかなり出演している。
主演の渡哲也、共演は地井武男で当たり前だが二人とも若くギラギラしている。
ストーリーは単純でわかりやくまさに漫画だ。
映画と言うか西部警察と同様の雰囲気でまるでテレビドラマのようだ。
何故か日産車ばかり使ったお得意のカーアクションも西部警察を彷彿とさせるしなんどか懐かしい。
ただ、役者が本当の意味で体を張って勝負している気概はヒシヒシと伝わってくるしそういう意味では古き良き時代の映画とも言えるのかも知れない。
ザ・ゴキブリはゴキブリ刑事の続編でスタッフもほとんど1作めと同じ、という事は内容もよく似ている。
しかし出演する俳優は豪華になりますます大都会や西部警察に似てきてるって言うかストーリーとかアクションとかエログロを除けばそっくりだ。
しかし西部警察とか画面にカメラマンとか普通に映ってるシーンとか子供心にもドン引きしたがこの映画のラストシーンに撮影用ライトが思い切り映っているところもテレビドラマっぽくて笑える(笑)
当時小学生だった自分はこの映画シリーズを知らなかったが今にして思えば、これをたたき台にしてあの一世を風靡した石原プロを代表する大ヒットドラマシリーズが形作られたのなら感慨深い。