らをた広島

食べ歩きブログ

KDX250SR

私の下を通り過ぎていったバイク達シリーズ(笑)第六弾!!
過去の遍歴を赤裸々に綴るこのシリーズ。
今回はカワサキKDX250SR・2型。
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ホンダCRMクラッチが逝きかけて多額な修理代をかけるか乗り換えを選択しなきゃいけなくなった。
もうこの頃になるとオフロードに夢中でカワサキ専門店に勤務する友人と四国のスーパー林道まで走りに行ったり彼と組んで耐久エンデューロレースに出場したりした。

因みに彼はKDX250SR初期型に乗っていた。
こうなるとオンロードは眼中に入らなくなった。
あれだけ好きだったZXR750は埃を被り塩漬け状態に。
仕方ないのでCRMとZXRまとめて売り鮮やかなライムグリーンのカワサキKDX250SRの2型を新車で買った。
人生で二度目の新車だった(笑)
納車されて直ぐにいつもの林道へ一人で走りに行った。
そこでエンジン内部から底部に余分な部品が飛び出して凄まじい音がしてクラッチが切れなくなった。
どうにかこうにか友人の勤務するカワサキショップまで帰ってきて診てもらったらエンジン交換(笑)

ついでに車体そのものを交換してもらった。
他にも前輪ブレーキが効きっぱなしになったりバックミラーがすっとんでいったりとカワサキらしさ満載で最初はボロいなあ~と思ったが段々それがカワサキの味だと洗脳されてカワサキ教に入信していった。
カワサキユーザーは故障のことを病気と呼びそれを嬉しそうに話し合う「病気自慢」する文化があることにカルチャーショック受けた。
デカイ、重い、ボロい、でもちょっと高いがカワサキの代名詞でありそんなカワサキ車で工作精度コンマ2桁違う高性能なホンダ・ヤマハより腕で速く走ることがカワサキ乗りのカタルシスと考えるようになった。
まあいわゆるどMですわ(笑)
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その頃の広島近郊には面白くて魅力的な林道がたくさんあった。
今は西風新都って宅地になったとこにあった開発のための沼田林道、舗装されてしまった色梨林道、拳くらいの石がゴロゴロしてガレ場で川沿いのキレイな石ヶ谷林道、コーナー連続の低速セクションと100km/h超える速度が出せる長いストレートを持つ10km以上の長さを誇る中国地方屈指の知名度を持つ十方山林道などなど。
とにかく毎週毎週林道で漫画バリバリ伝説さながらの二台で走り回る日々が何年も続いた。

結局そんな友人を追いかけ回すうちに段々抜けはしないまでもどうにかへばりついて行けるようにはなった。
当時は毎週日曜日の朝の林道走りがその筋で有名になりギャラリーやトランポに本物のエンデューロマシン持ってきて突っかかってくる連中までいたくらい(笑)
だが何年も同じ林道を繰り返して走るとスペシャリストとなりかなりの速さで走れるようになり負けたことがなかった(爆)
KDX250SRの他にKDX125SRまで追加購入し通勤快速として毎日オフロードバイクに乗っていた。
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肝心のKDX250SRだがこのマシンはモトクロッサーKX250のというよりエンデューロマシンKDX250Rのフルレプリカとも言える思い切った造りになっておりホンダCRMに比較してとにかくデカくカタログではシート高はそんなに変わらなかったがかなりガチガチに硬められた倒立フォークやリアサスペンションは乗車してもほとんど沈まず信号ハングオフになる程だった。
だけどその中低速重視にチューニングされた2サイクルエンジンはオフロード向きにクロスしたローギアードなミッションのお陰もあってとにかくパワフルで2速はおろか3速でもカンタンにウィリーする程で他の欠点には全て目をつむれるほどだった。
高速でもスピードメーターを軽く振り切るそのパワーはオンロードでもヘタなレプリカをカンタンにカモれて心底魅了された。

その分燃費はカワサキらしく劣悪で飛ばせば12km/Lくらいしか走れなかった。
スーパー林道には燃料タンクとタイヤチューブを背負って走ったものだ(笑)
リアタイヤの減りも激しく2~3千kmでツルツルになりしょっちゅうタイヤ交換していた。
特に改造しなくても毎回林道で転倒しまくりだったから自然とハンドルやスプロケなど社外品に変わって行った(笑)
とにかくこの頃はよく転倒した。

川に落ちたりバイクの下敷きになったりしたがその全てが血となり肉となったのだろう。
またバイクに乗ること自体スポーツで肉体を鍛えていないとゆっくり走る分には問題ないかも知れないがスポーツライディングは危険だとも悟った。
だから今でもジムで筋トレとランニングを続けている。
再びカワサキのオフロードマシンを駆り林道を駆け回りたいが今は環境問題でバイクは2サイクルが禁止になり林道はほとんど舗装されたか崩れたままで通行止めのまま放置され走るべきステージがなくなってしまった。
バイク屋も最近オフロードマシンの売れ筋はモタードだと言う。
そう考えると良い時代にバイク乗っていたのかも知れない。
KDX250SRは今も一番また乗りたいバイクだ。
もはや体力的についていけないかもしれないが(涙)