らをた広島

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シャンハイ


ジョン・キューザックコン・リーチョウ・ユンファ菊地凛子渡辺謙
巨額の製作費を投入!セット、衣装、爆発シーンなどは見ごたえ充分。
撮影は19世紀初頭のシャンハイの建築物を求めロンドンへ、また、タイでは屋外の撮影が行われ建築スタッフが3ヶ月を費やし巨大なオープンセットを建設。更にはタイの陸軍、警察と連携し日本製の戦車と当時の警備艇を用意、数千人の中国人と日本人エキストラとニュージーランドから本物の火器を取り寄せる徹底振り。

これがこの映画の解説。
要はカネのかかった大作というやつだ。
渡辺謙が出てるってんで観たがこういう豪華キャスト総出演みたいな映画はたいてい監督が役者を使いこなせずつまらんのが常だがこれはどうか?
事実上の日本軍統治下の上海。
混沌とした上海でアメリカ人諜報部員の目線から繰り広げられる物語は当然日本人はワルモノだ。
渡辺謙はその親玉と言うことになる。
日本人の自分から見るとなんだか複雑な気持ちになる。
主人公は表向き新聞記者で実はスパイなのだがそれにしては少々ダイエットが必要だろう。
ヒロインのコン・リーはとても46歳とは思えない熟女の魅力満載だしチョウ・ヨンファは相変わらずカッコイい。
しかしその中にあって渡辺謙の凄まじいまでの存在感はさすがだ。
エンドロールでも渡辺謙はキャストの一番最後にクレジットされているのはハリウッドでもそれだけの格を既に持ち合わせているのだろう。
反面、もうひとりの日本人俳優菊地凛子はほとんどセリフがない悲惨な役所でちょっと可哀想かな。
昔の上海を舞台にした007って趣だが惚れ腫れを絡めながら友人の死を解明していくスパイモノとしてのストーリーはごくありふれたもので目新しさはない。
南京大虐殺真珠湾攻撃が引き合いに出されとにかく日本人は徹底して悪者に描かれておりどことなく今や大票田の市場にのし上がった中国への気遣いがあるように感じるのはヒガミかな?(笑)
結論から言えばまあ悪い予感的中でズッコケ映画ではあった。
1時間40分と上映時間が短いのがせめてもの救いか(笑)