
ここは広島県北の三次市。
その三次市のハズレにある三良坂。


佐々木豆腐店という豆腐屋の横に隣接されている豆遊という豆腐料理専門店。
ココが三良坂地豆腐処 豆遊。


ウッディな座敷やテーブルがあってけっこうな人数が収容できる。
ちなみに田舎だけあって駐車場は山ほど有るのでそのへんは大丈夫そうだ。

このメニューには「佐々木豆腐店 食事処 豆遊」ってかいてあるがどれが正しい店名なのかよくわからない。
とにかくここでは食事の他に通常の昔ながらの豆腐屋のように豆腐、油揚げを購入できる。
どっちがメインなんだろう?(笑)


いろいろメニューがあるのだが中心は定食系のようだ。
とにかくこの日は月替わりの膳と生湯葉の膳にしてみた。


まずは全貌を紹介するとこれが月替わりの膳と生湯葉の膳、どちらも1250円。
だが生湯葉の膳は平日限定と書いてある。

まずは月替わりの膳のピリ辛厚揚げ(唐揚げ風)。
辛さはそんなにこないのだが驚いたのはこの厚揚げの風味。
大豆の香りがしっかり漂うこれを箸でつまんでひとくち囓ると表面はカリッとしているのに内部はトロッとくるなんとも言えない上質感。

木綿豆腐の冷や奴。
この店は豆腐に圧倒的なアドバンテージがあるかって言ったら実はそうでもない。

生湯葉の膳のメインである生湯葉。
たしかに美味い湯葉ではあるがこれも大豆の旨味が押し寄せてくるわけでもない。


もちろんこういう小鉢やご飯もいいのだが本領は・・・

絹豆腐厚揚げ。
そう、さっきのピリ辛厚揚げそうだったがココはなんと言っても揚げ物がどえらい旨い豆腐屋らしくて薄味のタレをかけていただくこの厚揚げはももはや筆舌に尽くしがたいほどで恍惚感さえ味わわせてくれる。


両方の膳に共通して提供される「煮湯葉の天ぷら」と「油揚げの素焼き」は絶品で食べているとき会話が確実に止まる(゚Д゚ )ウマー。
信じられん旨さに意識が朦朧とするほどでこんな田舎で驚愕のハイレベル豆腐料理だと言っても良いだろう。

その分豆乳やこの豆腐デザートなんかは凡庸でこれといってまあ特徴はないのだけどこのへんはご愛敬って感じだろう。
実際ここの店舗でも油揚げはひとりにつき3枚までと制限されているくらいだからかなり人気商品なのが伺い知れる。
豆腐料理っていうより揚げる技術の卓越した油揚げ料理として捉えてみれば非常に満足できる内容と値段だと思う。
しかしこんな僻地のしかもわかりにくい場所にありながらこれだけ人気があるのは凄いコトだと感心した。