めん処 くら田(新潟市中央区)
新潟の朝7時20分。
こんな朝っぱらからラーメンを食いに来た。
いわゆる朝ラーというやつだ。
めん処くら田。
商店街の脇道にひっそりとある感じの小さなお店でホンマにやってるんかいな?って不安になってくる。
店の前に回って中を確認したら開店時間のジャスト7時20分に来たのにもう先客で半分くらい埋まってる。
こりゃここはいったい何時からやってるんだ?
慌てて店に入ると狭い店内はかなりの年季が入っていてカウンターだけ。
朝の営業時間と昼の営業時間があるようで夜はやっていないのかも知れない。
基本的に日曜日か月曜日が休みのようだが不定休気味ではある。
その朝ラーはラーメンとチャーシュー麺だけのメニューのようで麺は平打ちが選べるようだ。
基本的に一種類のスープのお店なのか選択肢はない。
一人で切り盛りされてる大将が順番に注文聞いてくれて3分くらい待たされて一つづつ提供してくれる。
ラーメン500円。
何とも透き通ったキレイなスープのラーメンなことよ。
塩ラーメンかと思っていたらよく見るとわずかにしょうゆの香りもするのでこれはしょうゆラーメンになるんかな?
それにしても魚介の薫りが強く漂ってきてこれほ美味いんじゃないかと期待させられる。
実際にスープを飲んでみるとコイツがガツンと煮干しが押し寄せてくる。
なるほどそういうことかと納得しながらこの脂の全く浮かない透明感の強いスープを堪能する。
麺はモッチリとしたやや細めのストレートタイプでこういうアッサリ系のラーメンには非常によく合うわな。
新潟ラーメンの特徴なのかよく分からんがなぜかここのもほうれん草がトッピングされてるがなかなか面白いアクセントになっている。
チャーシューは小さいのが3枚入っていてるが値段を考えると妥当なところ。
卓上にはコショウの他に酢が置いてあるがなんとなく理解できてしまう。
ここのラーメン自体が自分が育った呉の名店モリスのラーメンにかなり近いからだ。
煮干しラーメンであるモリスにも卓上酢が常備されているがもしかしたら成り立ちが似てるのかもしれない。
更にこのお店のユニークなところは支払いが自己申告制だ。
特にお釣りがある場合以外は代金を厨房横の灰皿みたいなのに放り込めば良いようになっている。
まあこんな時間にわざわざやってくるのは食い逃げなんてしないだろうけどココがそれだけお客に愛されている証拠なのだろう。
この店の周囲は商店街でなんとなく市場に似たような雰囲気があるが他にも朝ラー営業している店があったから新潟には朝からラーメンを食べる習慣があるようだ。
流石に朝からヘヴィなとんこつラーメンはちょっとアレだがこんな煮干しラーメンなら大歓迎だ。
新潟ラーメン巡りもまだまだ奥が深いようだ。