らをた広島

食べ歩きブログ

寿楽亭(中区十日市)中華そば

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広島市内のど真ん中を突っ切る道路から一軒奥に入った場所にある寿楽亭
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建物の年季の入り具合からして広島ラーメンに於ける老舗クラスの店であることは容易に想像がつく。
こんな立地だからもちろん駐車場なんてないのだが周囲にはコインパーキングがごろごろあるし広電の電停からも目の前だからここにたどり着くのに何の問題にもならないだろう。
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それでも老舗の圧倒的オーラみたいな雰囲気があって初めてだと少々入りにくいだろう。
10時からやってる店舗の扉を開けるとホンマ昭和にタイムスリップしたようなレトロな世界が広がる。
カウンターとテーブルがふたつあって女将が一人で切り盛りされている。
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寿楽亭の中華そば(並)550円。
これは完全デフォルトなのだがネギが最初から多めなのはネギ好きにとってはとっても嬉しい。
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自分にもハッキリと原田製麺であることが理解できるほどの麺。
ここまで自信を持って麺の出自を言えるのはこの店だけだ。
広島人なら本能的にそう思ってしまう程の旨さに抗うことなんてできないのだった(笑)
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チャーシューはやや濃い目の味付けながら柔らかくそして香ばしさ満点で豊穣なることこの上ない。
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だけのこのラーメンを完璧に支配しているのはやっぱりこのスープだろう。
一口に言えばとんこつ醤油なのだがどこまでも濃厚で角がなくまろやかな舌触りはオールドスタイルながら完全に現代にも通用する上品さを持っている。
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シャキシャキのモヤシも辛いネギも原田製麺の麺すらもこのスープを引き立てる為に存在しているかのようだ。
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とんこつの勢いでぐいぐい押していくタイプではなく醬油と共存して旨味だけを最大限に抽出したようなアップトゥーデートなラーメンがこんなレトロな空間で堪能できるなんてある意味貴重な体験だろう。
これからもこのスタイルで変わらずずっと続いて欲しい。