■甘辛:辛口
■原料米:八反錦
■精米歩合:60%
■アルコール度数:15度
■日本酒度:+7.0
■酸度:1.4
販売価格 ¥ 2,750 税込
今でこそ「夏に軽く飲めるお酒」という商品は数多く出回っていますが、賀茂金秀がこの商品を初めて販売した平成7年頃は、まだ夏向け商品というものが少なく、また、その多くがアルコール添加した吟醸酒、本醸造クラスのものばかりでした。
純米酒仕様の夏向け商品というのは、当時極めて珍しい存在でしたが、その数少ない商品の1つがこの「賀茂金秀 辛口 夏純」で、今では夏の純米酒の草分け的な存在の1本、と言えるお酒です。
賀茂金秀特有の明快なスッキリ感が、口にして気持ちいい第一印象。
ふわりと漂う甘い香りと、軽快な酸味と甘味があり、純米酒らしい味の膨らみが感じられますが、スっと流れ落ちていく、クセになるような後味の良さが印象的。
気が付けば次の1杯を口にしてしまうような、とっつきやすいお酒です。
以前は「辛口純米」という名前だったのに変更されたようだがたしかに夏純というのは覚えやすくて良いネーミングかもしれない。
冷やして呑んだがいつもながら恐ろしく洗練された日本酒だと思った。
税込み2750円という価格を考えたらこの香りといい自然な甘さといいちょっと考えられないレベルだ。
特に日本酒は苦手とか先入観で避けてきたヒトにはこのアルコールをほとんど感じさせず美味い水を呑んでいるようなスッと舌に馴染んでいく感覚を是非体験してもらいたいと思った賀茂金秀 辛口夏純だった。