1990年代に社会現象を巻き起こしたアニメシリーズで、2007年からは『新劇場版』シリーズとして再始動した4部作の最終作となるアニメーション。
汎用型ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオンに搭乗した碇シンジや綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー、真希波・マリ・イラストリアスたちが謎の敵「使徒」と戦う姿が描かれる。
総監督は、本シリーズのほか『シン・ゴジラ』なども手掛けてきた庵野秀明。
映画館で観た直後にたまたまNHKプロフェッショナル 仕事の流儀で庵野秀明監督の特番をやっていた。
エヴァンゲリオンシリーズと言えば風呂敷を広げるだけ広げて最後は意味不明になって終わるという未完成さが魅力みたいな変な作品だったがこの劇場版ではキッチリと落とし前をつけてキレイに終了させているのにまず驚いた。
長い年月をかけて完結させてくれているのは嬉しいがコレでエヴァンゲリオンが全て終わってしまったという喪失感みたいなもんが残ったのも事実だ。
要は今回もまたわけのわからぬウヤムヤな結末を望んでいたのかも知れないが何というかエヴァンゲリオンシリーズは無限ループみたいに永遠に終わらないと思っていたのかも知れない。
映画を見る限りモーションキャプチャーとは思わなかったがNHKの特番でその詳細をやってくれていたので正直驚いた。
その全てが庵野秀明監督の故郷である山口県宇部市に深く関わっていているのも意義深い。
そもそもエヴァシリーズは難解な表現が多いので今回の劇場版も正直半分くらいわからなかったのだが(笑)これからまた何度か見直さないと正しい評価なんて出来ないと思う。
ただあのラストには庵野秀明監督の原点回帰が込められていると理解すれば良いのかだろうか。
これからも庵野監督はウルトラマンや仮面ライダーまでメガホンを取るみたいだがまだまだその鬼才ぶりを発揮してやりたいようにやって欲しいと切に望んでしまうシン・エヴァンゲリオン劇場版:||だった。