ドラマシリーズ「マジで航海してます。」や『暗黒女子』などの飯豊まりえが主演を飾ったホラー。
鈴の音と共に出現し、視線を逸らしたが最後命を奪われるという“シライサン”の呪いを描く。
「GOTH リストカット事件」「ZOO」などの小説家・乙一が安達寛高名義で長編監督デビューを果たし、脚本も担当する。
眼球が破裂した遺体が立て続けに発見される。
彼らの共通点は、死ぬ前に何かに取りつかれたような状態にあったことだが、死因は全て心臓麻痺だった。
目の前で親友を失った大学生の瑞紀(飯豊まりえ)と、同様に弟を亡くした春男(稲葉友)は一緒に事件の真相を探る中で、詠子という人物にたどり着く。
飯豊まりえ主演それもホラー映画ということで期待して観た。
最初の眼球破裂の遺体だがこれをまだまだグロく表現していないので一気にホラー度が落ちてテレビドラマクラスの作品になってしまっている。
要はシライサンというお化けに殺されるというお話なのはわかる。
飯豊まりえはかなり頑張っているのだがこの怖くないホラー映画というのを自分の中でどう捉えたら良いのかずっと思案してしまった。
ホラーだからストーリーにアレコレ言うのはアレではあるがとにかくツッコミどころ満載で今どきオコチャマ向け戦隊物でもこれ程綻びの多いのはちょっと記憶にない。
1時間半という短い上映時間だから何とか頑張れるが「主役」たるシライサンまで怖いと言うより火星人のようで逆に笑えてしまった。
これはいわゆるB級ホラーと言うやつなのかも知れないがいくら何でも作りが雑だ。
それに肝心要のお化けが人間を殺すエグいシーンはほとんど描かれないのでホラーとい言えるのかわからななってしまう。
飯豊まりえもそろそろ当たり役と言うか代表作が欲しいところでこういう作品で基礎固めと言うか場数を踏んでいるのだろう。
頑張って最後まで観たがこの作品を通じて何が言いたいかよくわからんかったし、怖くないホラーは笑えないコメディのようにやっぱり辛かったシライサンだった。