らをた広島

食べ歩きブログ

ドライブ・マイ・カー

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村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。

妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。

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寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本を手掛け、『きのう何食べた?』シリーズなどの西島秀俊が主人公、歌手で『21世紀の女の子』などで女優としても活動する三浦透子がヒロインを演じ、『運命じゃない人』などの霧島れいかや、『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生らが共演する。

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脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。

2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。

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口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。

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ノーベル文学賞にノミネートされていると言われている村上春樹原作。

ハルキストと言われる村上春樹ファンの苦手だし村上春樹の本は読んだことないがどうしてノーベル文学賞候補なのかさっぱりわからん。

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霧島れいか三浦透子と女優さんを知らないからかなり違和感があったが彼女らがかなり頑張っていてこの作品が成立している。

ハッキリ言って村上春樹嫌いだが、この映画が広島が舞台(当初は韓国の釜山で撮影予定だったが新型コロナの影響で広島に変更された)と聞いて観てみることにした。

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サーブ900ターボがこの映画のある意味主役ではあるのだがもうかなり前にメーカーごと失くなってしまった為に最近じゃ滅多に見なくなってしまった。

だけどそのオリジナリティ溢れるちょっと古めかしいお尻のさがった独特なスタイルはこの手の映画には確かによく似合う。

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しかし2時間56分にも渡る上映時間が相当長く、長編がギチギチに詰め込んであるのかと思ったらフタを開ければどうして必要なのかわからんようなシーンのオンパレードで疲れる。

広島市内や安芸灘大橋海田大橋大崎下島の御手洗などキレイな風景が使われていて、任侠モノのイメージのある広島にもこんな場所があるんだと良い宣伝になる(笑)

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日本映画としては62年ぶりに第79回ゴールデングローブ賞で非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞したそうだが自分にはその価値がよくわからない。

しかし主人公がどこか広島を案内して欲しいと言うと相手役の運転手が広島市民でも滅多に行くことがない吉島の巨大ごみ処理施設に案内したのはちょっと驚いた。

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村上春樹の作風はよく知らないがこの作品の叙情的な雰囲気はどちらかと言えば片岡義男の世界に近い気がする。

ストーリーは起伏がほとんどなく見せ場らしい見せ場もなくとにかく淡々と進行する。

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それにしても今どきコレだけ出演者の多くがスパスパとタバコ吸いまくる演出の意図がさっぱりわからんし個人的に見ていて不快だ。

おそらく広島がもしも舞台でなかったらあくびしまくりだけではなくもしかしたらその長さに耐えかねて途中で脱落していただろう。

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この手のジャンルの映画が苦手だと言うのもあるが一言で言えば景色がキレイなだけの辛気臭い内容の映画を3時間近くも観ているのは拷問だった。

年始早々、個人的年間ワースト映画には巡り合えたのは衝撃だったドライブ・マイ・カーだった。