超人的な力を持つ"五行の刺客"であるカイは、大切な友を何者かに殺されてしまいます。
カイ、そして仲間のルー・シンとトミーは犯人を見つけ出すべく、サンフランシスコのチャイナタウンからタイへ。
しかし、復しゅうに燃える3人の前に、かつての宿敵や謎に満ちた大富豪が現れ、さらには世界を手にしようとたくらむ人知を超えた古代の脅威が立ちはだかります。
「ザ・レイド」のイコ・ウワイスが、「モータルコンバット」のルイス・タン、「マックス・スティール」のローレンス・カオ、「クイーン・ソノ」のパール・スシと共演。
正義と悪の拳がぶつかり合う、ド派手な格闘アクション映画です。
ネットフリックスのタイ映画だけどセリフは全編英語で話しており最初から全世界に公開する予定だったのだろう。
単なる格闘モノかと思っていたがフタを開けてみればキョンシーとか魔法が使える化け物が出てくるのが笑える。
世界観を計りかねているとそこら辺を説明するかのような展開になって大体が掴めてくる。
基本的にリベンジものなのだが劇中にトゥクトゥクと言うのかオープンカーみたいなのがたくさん出てきて如何にもタイが舞台だという雰囲気が出ている。
悪役が乗っているクルマは黒いトヨタのアルファードでさすがに世界的に人気のクルマなのだろう。
映像はよく考えられていてとてもスタイリッシュでシャレている。
ただ悪役が魔法を使える時点でどちらかというとゾンビモノに近い内容になってくるから最初からリアリティーは吹き飛んでくる。
まさにマンガのような展開になるのだがこういうのに慣れているヒトはある程度楽しめるがそうじゃない人には地獄の展開だろう(笑)
ツッコミどころも満載でいちいちそんなの気にしていたらこんなの見てられない(笑)
とにかくこの作品の最大の売りはハリウッド映画によくあるCGまみれのではなく身体を張ったガチのアクションシーンだろう。
特に後半にかけてのクライマックスでは本当に殴ったり蹴ったりしているようにしか見えない連続でケガしてないなんて考えられない。
ただこの作品のミソである魔法が使える事でせっかくのアクションシーンのリアリティを大幅に削いでしまってるのは残念だ。
結果として「なんしゃそりゃ!」の連続になんだかアホらしくなってきて物語に入って行けない。
ここまで作りが雑だとテンション下がって観てるのが辛くなるとよくわかった我が拳に報復をだった。
上映時間1時間半というのがせめてもの救いか(笑)