レティ(ミシェル・ロドリゲス)と息子のブライアンと共に穏やかに暮らすドミニク(ヴィン・ディーゼル)の前に、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテ(ジェイソン・モモア)が現れる。
父親が殺されたダンテは、ドミニクたちに復讐(ふくしゅう)を仕掛ける。
世界的にヒットを記録したカーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの10作目。
主人公ドミニクと固い絆で結ばれたファミリーの前に凶悪な敵が現れ、激しいバトルを繰り広げる。
ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターらおなじみのメンバーのほか、『スランバーランド』などのジェイソン・モモア、ジェイソン・ステイサム、ヘレン・ミレン、シャーリーズ・セロンらが出演。
『トランスポーター』シリーズなどのルイ・ルテリエが監督を務める。
ワイルド・スピード最新作を劇場で観た。
このシリーズの全部を観ているわけじゃないのでわからない部分もまあまああるが基本的にはクルマのアクションがメインなので細かい事は抜きに楽しめるアメリカンエンタメだと思っている。
クルマ好きとしては今回も名車をぶっ潰していて(本当に使用不能に壊しているのかはわからないが)中でもRB26に換装したS30Zをひっくり返して燃やしてしまったのには驚いた。
おそらく最新型のポルシェ911GT3は確か2千万以上したと記憶しているがこれも気前よくぶっ壊していてさすがはハリウッド映画だわ。
それに今のではなく昔のアルファロメオ2000GTVも同様でこれも爆弾にぶつけて壊れてしまったが全部CG処理だと思いたい(笑)
登場する俳優陣も相当に豪華でジェイソン・ステイサムやシャーリーズ・セロン、カート・ラッセルにガル・ガドット、それにドゥエイン・ジョンソンと主役級がズラリと並ぶ。
今回の悪役はあのアクアマンを演じているジェイソン・モモアでガッチリとした体格といい強面の感じといい、たしかに悪役にはピッタリで憎たらしい演技はこの映画を一層面白くしていると思う。
カーアクション映画の王道だけあって期待に違わぬ激しくて目を疑うようなシーンの連続にとにかく釘付けになってしまうのだがCGももちろん使われているのだろうができるだけ実写を使おうとしているのか迫力が半端ない。
今回特に感じたのはカメラワークの進歩で、違うクルマの運転席を連続して通して写していいるのはどうやって撮影していいるのかわからないようなシーンがけっこうあってこれからの実写映画で多用されるのだろう。
ストーリーは非常に単純で家族愛とリベンジを中心に進むのだがまあこの手の作品はそういうのはあまり気にしないほうが良さそうだ(笑)
今回は吹替版で観たのだがさすが日本の声優さんは非常に優秀で見事なもんだと感心してしまった。
エンドロールでみちょぱが出演していることを知ったのだが全くわからなかったし放って置いても当たる映画なのだから別段芸能人を使わなくても良いような気もする。
140分というまあまあ長い上映時間ではあるが、キャストが多いせいか無理くり詰め込んだみたいな感じはあって更に最後は物語の途中で切れているというどうにも不完全燃焼感は否めない。
ただ映画を観た体感的には1時間くらいに感じられて最後は自分の中でハシゴを外されたようでエンドロールがでてきた時にズッコケてしまった(笑)
ただ作品の満足感はかなりのもので払った料金からしたら格安に感じられるくらいてんこ盛りの内容であることは間違いない。
聞くところによると次かその次のワイルド・スピードでこのシリーズが終わりに近づいているようだがこれだけの人気シリーズに成長してしまったのなら手を替え品を替えてスピンオフだ新シリーズだと続編が作られ続けることだろう。
これを観たほとんどのヒトが最後に思った感想は「早く続きを見せんかい」であることは想像に難くないが壮大な長編物語の一部だと理解するしかない。
こうなるとこの続きも観なきゃならんという泥沼にハマってしまうワイルド・スピード/ファイヤーブーストだった。