らをた広島

食べ歩きブログ

スプリガン

かつてこの地球には、優れた文明が存在した。

現代では到底及びもつかない知識や科学力を持っていたという超古代人の遺産が、今もなお世界の各所で人知れず眠っているという。

高速の通信網が世界中を覆い尽くし、衛星のレンズが全ての秘密を暴き立てようとしている今、不可思議な“力”を持つその遺産の発掘・研究に大国の軍部が介入し、その争奪戦を開始した。

そんな中、超古代文明の何者かがプレートに綴った“我々の遺産を悪しき者より守れ”というメッセージを誠実に受け止め、超古代文明を封印する事を目的に活動する組織があった。

その組織の特殊工作員を……スプリガンと呼ぶ。

現役高校生にして、超古代文明の遺産を封印する為に活動する“アーカム”のS級工作員スプリガン”の一人。

特殊強化服“A・M(アーマード・マッスル)スーツ”を身に纏い、危険な任務に立ち向かう。

富士山麓の樹海で古代遺跡“火の社”が発見された。

遺跡内の文字を解読すべくアーカム言語学の天才・山菱理恵を米国より招聘するが、“火の社”に秘められた力を狙う二大国から特殊部隊を差し向けられる。

スプリガン”御神苗優は、襲い来る敵から理恵を護りつつ“火の社”に向かうが、SVRの諸刃功一に理恵を奪われ、遺跡の発動を許してしまう。

ネットフリックスの1話40分程度で全6話の新作アニメ。

どうやらかなり昔の作品のリメイクのようだがオリジナルのスプリガンも観たことが無い。

昔のマンガらしくなかなかぶっ飛んだ人物設定と世界観だけど比較的わかりやすく単純な内容なのですんなり入っていける。

モーションピクチャーを使っているのかハッキリとはわからないがとにかく作画は滑らかで美しくキレイだ。

だが内容は80年代のこの手のアクションアニメみたいなどこか懐かしさが溢れていてこれはおそらく意図的にやっているのだろう。

基本的にバトルアニメなのだが幾らキレイな作画でも今となってはその表現がどうにも古臭く感じられるのは30年も前の原作が今の時代にそぐわなくなってしまっているのかも知れない。

ネットフリックスらしくかなりグロい表現もあるのでオコチャマ向けって訳でもないのだろうが現代の最新兵器が昔の概念のパワースーツみたいなのに負けるのが腑に落ちないのかも知れない。

第2話あたりで完全に飽きてしまったのだがまあ映像の美しさに免じて我慢して続ける事にした。

要は昔の反米思想や人物設定はそのままなのに作品の世界観がゴッソリ今風になっているからどうにもずっと違和感がついて回る。

見せ場がバトルシーンの迫力を楽しむ作品と割り切って観ていたがイマイチ作品に入り切れない。

最新のアニメーションなのに何故か大昔の作品を見ているかのような錯覚をずっと感じながら見ているので結果としてつまらない。

こうなると後半は惰性になるのだが幾ら作画がキレイでも差1話づつが長いので相当に苦痛だった。

しかしこのスプリガンのリメイクのターゲットは誰なんだろう?

こんなの最近の目の肥えたアニメファンは相手にしないだろうし昔のスプリガンファンからすれば世界観違いすぎるだろう。

リメイクと言うのは案外カンタンではないのかも知らないが思い切ってキャラクターも別物に変えてしまったほうがわかりやすかったかも知れないと思ったスプリガンだった。

どうもネトフリアニメはハズレが多いような気がする。