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ガメラ 大怪獣空中決戦

大映が手がけた特撮映画「大怪獣ガメラ」を復活させた「平成ガメラ」3部作の第1作で、宇宙の守護神ガメラと超遺伝子獣ギャオスの戦いを描いた特撮怪獣映画。

太平洋上で巨大漂流環礁が発見された。

同じ頃、九州の姫神島で住民が消失する事件が発生。

住民は消える直前の無線で、鳥の存在を訴えていた。

調査のため島を訪れた鳥類学者・長峰の前に、巨大な怪鳥が姿を現す。

一方、海上保安庁の米森と保険会社の草薙は、環礁上で発見された石版の碑文を解読。

その結果、環礁はガメラ、怪鳥はギャオスという古代怪獣であることが判明する。

全国民が震撼する中、2大怪獣の戦いは九州から東京へと舞台を移し、壮絶な空中バトルが幕を開ける。

出演は伊原剛志、「フィスト・オブ・レジェンド」の中山忍、本作が映画初出演の藤谷文子

金子修介監督がメガホンをとり、樋口真嗣特技監督を務めた。

いわゆる平成ガメラシリーズで自分らが小学生の頃親に無理言って映画館に連れて行って貰ったあのガメラとは違う、リブート版。

個人的には評価が高いのは知っていたが何故かこの平成ガメラシリーズは観ておらず今回のBS12の放送が初めてだ。

東宝ゴジラ大映ガメラと言う事情は子供心にも何となくわかっていた(笑)

昨今はシン・ゴジラにシン・ウルトラマン、そして今度はシン・仮面ライダーと過去の名作が次々にリメイクされているがガメラにそんな企画はないのだろうか。

ストーリーは昔のガメラのように子供向けではなく大人向けのようで自衛隊が全面協力しているあたり内容がどことなくシン・ゴジラに似ている。

1995年の作品なのでCGが紙芝居みたいなのはご愛嬌ではあるがガメラの着ぐるみや飛行シーンは昔に比べてかなりリアルになっていて感心させられた。

ガメラが巨大化したカメなら手足や口から火を噴いて回転して空を飛んでいく理由がよくわからないがガメラって昔からそういうもんだ(笑)

平成ガメラシリーズと言ってももう30年前の作品なので役者さんさ現在からすると皆、かなり若いし中には亡くなっている人もいる。

クレジットにも名前がないがあの佐藤二朗がセリフもない端役で一瞬だけ出演しているのは今となってはお宝映像だ。

映画の内容とは関係ないが劇中のサントラがあの伝説のバラエティ「水曜どうでしょう」の次回予告で使われていた曲だと今頃になって知って驚いた。

ギャオスの光線にやられてガメラの血が緑色だったの思い出したが、コレも何が現実の裏付けがあるのかわからないが自分らの世代はそういうもんだと刷り込まれているようだ(笑)

全体にリアリティを追求したような内容は確かにこの作品以前の怪獣モノとは完全に一線を画していて、評価が高い理由がよくわかる。

テレビ報道のシーンでは日テレ系のアナウンサーばかり登場するので日テレが何らかの形で絡んでいるのだらう。

全体を通してギャオス→悪者、ガメラ→子供の味方の昔からのコンセプトを貫きたいようでコレが物語を窮屈にしているように思う。

ソレがガメラシリーズの根幹だと言うのなら仕方ないがいっその事、ガメラをワルモノにして大暴れさせると面白いと思うがそうなるとシン・ゴジラと変わらなくなりそうではある。

今にして思えばこの作品からシン・ゴジラもかなり影響を受けていると思われる表現もけっこうあるので、30年も前にここまでやったと言うのはある意味画期的なのかも知れない。

確かにこれは良くできていて面白かったガメラ 大怪獣空中決戦だった。