らをた広島

食べ歩きブログ

直撃!地獄拳

『直撃! 地獄拳』(ちょくげき! じごくけん、The Executioner )は、1974年の日本映画。

主演:千葉真一、監督・脚本:石井輝男、製作:東映、カラー・シネマスコープ、87分。

『地獄拳シリーズ』の第1作。

地獄に落ちるのは誰!?

殺人仕掛人三人が日本に集結!!超人!?狂人!?

空手ブームに新風を吹き込んだ超人アクション映画!

甲賀忍法宗家の嫡子で祖先の血を受け継ぎ、忍法秘術を使うだけでなく拳法や空手の達人でもある甲賀龍一。

現在は、甲賀探偵事務所を経営する彼が、元警視総監・嵐山が作った私設の麻薬捜査グループに雇われ、元麻薬捜査課長の殺し屋・隼猛、刑務所で死刑執行を待つ元合気道師範・桜一郎とともに、国際麻薬密売組織に接近。

その組織は、かつて嵐山が警察の組織力をもってしても捜査できないほどの強大な力を持っていたが、しがらみなき今、彼らに恐いものはなかった。

世界中の腕利きの殺し屋を用心棒に招き入れる強大な組織を相手に、甲賀らは空手・拳法・忍術を駆使してダイナミックに暴れまわる!

1974年公開作品だからもう50年近く前の映画。

主演は千葉真一で撮影時は35歳だったようだがもっと老けて見える。

1974年と言えばあの名作「燃えよドラゴン」が公開された翌年だからこの手の空手アクション映画の需要がかなりあったのは予想がつく。

柳の下にいつも泥鰌を逃がすものかと慌てて作られたような映画みたいで劇中の設定とか世界観がかなり雑に思える(笑)

忍法を使えるとは言え普通の部屋の天井に張り付いて隠れててバレても何もなかったように話し始めるとか、これは子供向けの戦隊モノかと見紛うような「やっつけ仕事」ぶりに真面目に考えない方が良さそうだ。

途中からバカバカしい完全なるギャグ映画だと理解できたのでそのつもりで笑い飛ばす事にした。

むさ苦しい三馬鹿の中で紅一点の中島ゆたかは若いのにビックリするほど色っぽくキレイで思わず目を奪われる。

もちろん、ツッコミドコロは満載と言うか支離滅裂のハチャメチャな内容でその趣旨を理解せずに映画館で観たらドン引きしてしまうだろう。

倉田保昭は久しぶりに観たがブルース・リーの影響がありありでやっぱりそういう層を狙った映画なのだろう。

映画と言うよりはテレビドラマに毛が生えたような内容ではあるがそれでもこの時代の日本の勢いと言うか活気みたいなもんが画面から溢れているように思える。

途中、関根勤がやっていた千葉真一のモノマネの元になるシーンが出てきて感激したが後半は明らかに燃えよドラゴンだ(笑)

ストーリーはあって無きが如しなんだけど最後までは全く退屈させないで魅せてくれると言う意味では極上のエンターテイメントとも言える。

ここまで振り切ってやってるなら続編があるみたいだからそっちも観てみたくなってしまった。

こんなアホ映画もたまには悪くないと思った直撃!地獄拳だった。