壮絶なバトルの末に政界のドンを辞任に追い込んだ望月千代(木村文乃)ら7人の秘書たちのもとに、新たな依頼が入る。
ターゲットは巨大企業を経営し信州一帯を牛耳る「九十九ファミリー」で、地元の名家として知られる彼らの実態は、国家とつながって私腹を肥やす極悪一家だった。
利益のために手段を選ばない彼らを懲らしめるため、7人は雪深い信州を訪れ一家に近づこうとするが、照井七菜(広瀬アリス)が何者かに襲われてしまう。
解説: 黒子として働く秘書たちが、弱者を救うために暗躍するドラマの劇場版。悪人たちを成敗してきた7人が、信州一帯を牛耳る極悪経営者一族に挑む。
監督と脚本は、ドラマ版の演出を務めた田村直己と、同じく脚本の中園ミホが担当。
主演の木村文乃、広瀬アリス、江口洋介といったおなじみの顔ぶれに加え、『極主夫道』シリーズなどの玉木宏、『喜劇 愛妻物語』などの濱田岳、『死刑台のエレベーター』などの吉瀬美智子、『ディア・ドクター』などの笑福亭鶴瓶らが新たに出演する。
七人の秘書のドラマ版は全話観たのでこの映画版は期待していた。
メインキャストはドラマ版と同じなのでその延長なのだろう。
広瀬アリスはこの手のコミカルな役をやらせたら一番映えるのでそういうセンスと言うか才能があるのだろう。
ストーリーは始まって30分程度で全部がわかってしまうのだがまあそういうジャンルではないし、基本的に必殺仕事人みたいな作品なので割り切って楽しむのが正解だろう。
映画版らしくキャストは豪華なのだがドラマ版の時から最年長・室井滋がええ味を醸し出していて今回も笑わせてくれる。
ただ映画版だからと別段コストがかかっているって事はなくあくまでもドラマ版とクオリティはさして変わらないように見える。
まるで時代劇のような成敗劇が繰り広げられるのだが笑福亭鶴瓶を始めとする悪役の造り込みがやや甘くどうにもスッキリしない。
まるでマンガのような荒唐無稽な展開に呆れて苦笑いするしかないのだが幾らドラマのファンだとしてもコレをカネ払って劇場で観たらちょっと残念だろう。
ドラマでちょっと当てて終わったら劇場版とどうにも儲かるビジネスモデルが出来上がっているようだが、そろそろこの手のテレビ局主導の映画作りは卒業した方が良さそうだ。
売国放送局テレ朝が極悪ラスボスを売国奴にするなんて皮肉以外何者でもないだろう。
凄く楽しみにしていたせいもあるがスペシャルドラマの枠をまるで出てないデキだったのが悲しい七人の秘書 THE MOVIEだった。