ポンコツ探偵と天才探偵助手のコンビが難事件に挑むドラマ「ネメシス」を映画化。
ドラマ最終話から2年後を舞台に、探偵事務所「ネメシス」のスタッフと彼らの仲間たちに振りかかる危機を描く。
ドラマ版に続き監督を『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの入江悠、脚本を『アンフェア』シリーズの原作者・秦建日子が担当。広瀬すず、櫻井翔、江口洋介といったおなじみの面々が続投するほか、『64-ロクヨン-』などの佐藤浩市、元キックボクサーの魔裟斗、『グレイトフルデッド』などの笹野高史らが新たに出演する。
横浜にある探偵事務所「ネメシス」に高額な報酬の依頼が舞い込む。
内容は誘拐されたペットの犬の捜索で、探偵助手の美神アンナ(広瀬すず)と探偵の風真尚希(櫻井翔)は早速調査に乗り出す。
それから間もなく、殺人事件に遭遇したアンナの目の前で死体が消える奇妙な出来事が起きる。
ペット誘拐と死体消失という、二つの事件のつながりを探るアンナと尚希だったが、真相に近づくにつれ、二人の身近な人々が命を落としていく。
ドラマ・ネメシスは見たので劇場版も観ることにした。
普通はドラマが当たったからその柳の下のドジョウとばかりに劇場版が造られるもんだがそれほど当たっていないのに映画にしてどーすんだ?と言うのが正直な気持ちだ。
ドラマでも気になったのは今をトキメク、ジャニーズ事務所の櫻井翔の演技ヘタクソ問題でこの作品でもやはりその大根ぶりは遺憾なく発揮されている(笑)
劇場版だけあって豪華なキャストなのは良いが肝心のストーリーは2時間ドラマみたいじゃなきゃいいがと危惧を抱いてしまった。
この映画でシリーズ完結させるつもりなのかドラマ登場者は次々と死んで大胆な展開だと思ったら夢だったりして、まあよくある手でガッカリしてしまった。
ドラマで存在感を示していた橋本環奈がドラマと同じ役で登場してくれるのはちょっと嬉しかったし、ある意味この作品のハイライトかも知れない。
約1時間半の短い映画なので元々2時間ドラマと同じ枠に納められそうでそこら辺も計算されているのだろう。
って言うか、よくドラマの劇場版が公開される直前にスペシャルドラマと銘打って映画宣伝みたいな長編ドラマが放送されるが、この作品はそのポジションの感じが強い。
夢とタイムスリップの話しは大概何が何だかわからなくなる事が多いがこれもその類になるだろう。
作品内で江口洋介は以前は古いアメ車に乗っていたが今回は大昔のフロンドガラスが平板のフォルクスワーゲン・ビートルが愛車で今やこれはクラシックカーだろう。
ストーリーは複雑でわかりにくい体をしているがその実単純でハッキリ言って内容はない。
広瀬すずはアクションを頑張ってはいるがアクション演出の迫力がイマイチでこうなると見どころはどこにあるのかわからない。
どうしてそれほど当たらなかったドラマを映画化したのか理解できないがもしかしたら最初からドラマ映画抱き合わせ企画だったのかも知れない。
この作品もこの映画で見納めだろうがこんなテレビ局主導映画という手法もこの先どこまで通用するのか疑問が残る。
この映画の興行成績はどうだったのかわからないがまあ作品を観れば推して知るべしといったところだろう。
1時間半がヤケに長く感じた映画 ネメシス 黄金螺旋の謎だった。