らをた広島

食べ歩きブログ

ムカデ人間

狂気に満ちた医師が、複数の人間の口と肛門とをつなぎ合わせ“ムカデ人間”を作ろうとする姿を描くショッキングサスペンス。

ヨーロッパを旅行中、ドイツの森の中で立ち往生してしまった2人のアメリカ人女性が、助けを求めて一軒の邸宅にたどりつく。

翌朝、目を覚ました2人は病室のベッドの上におり、隣には同じように日本人男性が寝かされていた……。

日本人男性役で人気ドラマ「HEROES ヒーローズ」にも出演している北村昭博が出演。

タイトルからして人を食ってるがホラー映画だったら有りのような気もする。

劇中では英語、ドイツ語、日本語が出てくるが製作国はオランダというかなりなインターナショナルな作品。

1時間28分という上映時間は嬉しい。

主演のディーター・ラーザーというドイツ人俳優の演技が凄すぎて有り余る狂気を感じさせてコレが一番怖い。

物語はトントン拍子に進んでくれるので最初から作品の世界に引きずり込まれる。

2010年の作品なのでまだ今ほど携帯電話が発達していなかったので成立する話しだと思いながらもこのストーリーはそこそこリアリティがある。

日本人俳優は関西弁のまま日本語で話しをしているし彼が出演している意味がよくわからない。

タイトルのムカデ人間だが意味がわからなかったが手術して3人の肛門と口を繋いでムカデみたいにする事のようで、コレをやる意味はさっぱりわからん(笑)

とにかく主人公の狂人ぶりがウリの映画のようでそういう意味ではこのドイツ人俳優さんは見事に役目を果たしている。

おそらくはそれほど予算がかかっていないB級映画でツッコミ所はかなりあるしホラー映画と言う割にはそれほど怖くはない。

怖くはないがムカデ人間のシーンはとにかくお下劣・意味不明でここまで来るとシュールだ。

あまりの下らなさに何度も観るのを止めようと思ったが上映時間が短いからと何とか踏み止まった。

しかしこんな胸糞な作品もそうそうないし印象に残るという意味ではインパクトは抜群だ。

当初はDVD公開だけだったがファンの声で劇場公開までこぎつけたらしいし、更に続編、続々編も公開されることになったそうだから名作なのかも知れない。

個人的にはラストも超胸糞悪いこの作品の続編なんぞ見たくもないが、この主人公の俳優さんの常人とは思えないいわゆる逝ってる演技は一見の価値があるムカデ人間だった。