らをた広島

食べ歩きブログ

裸の銃(ガン)を持つ男

80~90年代のコメディを牽引したザッカー兄弟が放つ、デタラメ刑事が巻き起こす騒動を描いた人気コメディ・シリーズ第1弾。

出演はレスリー・ニールセンと、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラプレスリー

スゴ腕だが、どこか間抜けなロス市警刑事ドレビン。彼は、同僚が重傷を負うきっかけとなったヘロイン密輸事件の捜査を署長から依頼される。

ちょうどその頃ロスは、エリザベス女王の訪米を控えていた。

そうして捜査を進めるうちに、財閥の総帥であり、エリザベス女王歓迎委員会の議長も務める男をドレビンは疑いはじめる。

男の正体を暴くべく、彼の会社を訪ねるのだが、いつしか秘書のジェーンといい関係になってしまい・・・。

この作品は当時何かの同時上映で全然内容を知らないで劇場に行ったことがあるが、本命作品そっちのけで爆笑しすぎてしまったので懐かしくて久しぶりに観ることにした。

1988年公開なのでもう35年も前の作品になる。

オープニングからしてドタバタで主人公はカメラ目線だらけの無茶苦茶な展開にくだらないが掛け値なしに笑える。

基本、丸ごとコントみたいな映画なのだがその内容が大昔のトムとジェリーみたいなのが多く、これをもっとお下劣にしたようなヤツだと思えば間違いない。

劇中に日本の天皇陛下から貰った侍ペンなる物が出て来るが貴重品として描かれているが本当にこんなのあったのだろうか?

まあイギリスのエリザベス女王なんて偽物が出て来て完全にダシにされているからなかなか勇気があると思う。

相手役は今話題のプリシラプレスリーでボケっぷりも堂に入っていて笑わせてくれる。

今時、これだけ下ネタ爆裂のお下品なコントはなかなか見られないしそういう意味ではとても貴重な映画とも言えなくもない(笑)

絶え間なく食わらしてくれる小ネタもヒネリの効いたかなりのセンスなのでとにかく笑うのに忙しい。

主演のレスリー・ニールセンが亡くなったと言うニュースを見たとき残念な気持ちになったが連想したのはやはりこの映画だった。

ストーリーらしきものは一応ありはするがコントや小ネタを繋ぐような内容なので、お下劣なお笑いが苦手なヒトにはかなり苦痛だろう。

しかしニセではあるがエリザベス女王の扱いはこんなに酷かったっけ?と今更ながらに笑えた。

全体に予算的にはそれほど掛かっているとは思えないが日本でもこういう思い切り振り切ったバカバカしいまてのお笑い映画ってあまり見たことがないが、この手の役者が居ないのかはたまた需要がないのか。

後半の野球編になってからは正直パワーダウンしてあまり面白くなくなった感があるがそれでも疲れるくらい笑わせてくれた裸の銃(ガン)を持つ男だった。