DCコミックスに登場する、青い甲虫型の「スカラベ」という装置によりスーパーパワーを手に入れたヒーロー、ブルービートルを主役とする物語。
3代目ブルービートルとして知られるティーンエイジャーのハイメ・レイエスが主人公として描かれる。
米テキサス州エルパソに住むメキシコ系アメリカ人のティーンエイジャー、ハイメ・レイエスは、人類の滅亡させる強大な力を秘めた地球外人種の兵器「スカラベ」の守護者に選ばれる。
驚異的な身体能力や飛行能力などを身につけたハイメは、想像を超える冒険を繰り広げることになり……。
DCコミックと言えばバットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンやアクアマンの陣営ね(笑)
主人公がメキシコ系というのがこの作品のミソではあるわな。
基本的にコメディタッチでこの手のヒーロー物では王道と言った展開をする。
どちらかと言えば導入部はマーベルではあるがスパイダーマンに近い。
ブルービートルと言うからにはカブトムシの能力が備わっているのだろうが、やってる事はカブトムシっぽくはない(笑)
敵も味方も日本で言うところの変身して闘うという構図はどことなく仮面ライダーにも似ていて馴染みやすい。
まあこの手の作品は同じような感じになるのは仕方ないし見どころは変身したブルービートルの能力の個性だろう。
最近のヒーローには必ずその頭脳となるPCに強い味方がいると相場が決まっているがこの作品ではクセの強い叔父さんがソレに当たるのだろう。
大体の世界観が掴めてくると作品に入って行けるのでだんだん楽しめるようになる。
劇中にトヨタ・タコマというハイラックスに似た大型のダブルキャブピックアップが出てくるがイカツいルックスがかなり魅力的で日本でも売ってくれんかと思う。
全体にお子ちゃま向けかと思うくらいマンガチックではあるが後半に入ると益々ぶっ飛んでくれて更に笑える展開はとても好みだ。
ただちょっと気になるのは肝心のブルービートルがイマイチカッコよくない事で、アメリカ人にコレが良いのかも知れないが、どうにかならんもんか。
それに途中までブルービートルがあまり強くないのもイライラさせられるがまあコレはおそらく意図的で演出なのだろう。
強烈おばあちゃんナナには爆笑させて頂いた(笑)
ラストの戦闘シーンはさすがに最新のCG満載で迫力があってついつい見入ってしまったが、ラスボスも実は良い人でした、とする辺りアメリカではマジでお子ちゃま映画なのかも知れない。
トータルではヒーロー物としてなかなか面白かったしよく出来ていたブルービートルだった。
こりゃ続編が作られそうだ(笑)