カトリック教会の総本山ヴァチカンのチーフエクソシストとして、数多くの悪魔払いを行ったガブリエーレ・アモルト神父の回顧録を映画化。
ローマ教皇からある少年の悪魔払いを依頼されたアモルト神父が、強大な悪魔に立ち向かう。
監督は『オーヴァーロード』などのジュリアス・エイヴァリー。
オスカー俳優のラッセル・クロウが主演を務め、『ドント・ブリーズ』などのダニエル・ゾヴァット、『セーラ 少女のめざめ』などのアレックス・エッソー、『続・荒野の用心棒』などのフランコ・ネロらが共演する。
ガブリエーレ・アモルト神父（ラッセル・クロウ）はローマ教皇から依頼され、ある少年の悪魔払いに向かう。
変わり果てた姿の少年が面識のない自分の過去を語る様子を見て、アモルトはこの変異が病気ではなく、悪魔の仕業だと確信する。
相棒のトマース神父と共に本格的な調査を開始した彼は、やがて中世ヨーロッパで行われていた宗教裁判を巡る記録にたどり着く。
タイトルからしてゴテゴテのホラー映画である事は容易に想像がつく。
そもそもエクソシストとは悪魔払いの祈祷師の事は知っていたが日本で言えばイタコみたいなもんか（笑）
そのエクソシストは多くの場合神父である事がほとんどのようで今回も宗教色が濃い内容になっている。
バチカンとスペインが舞台なのでイタリア語、スペイン語と英語が入り乱れているようだが字幕で観る分には言語は何でも気にならない（笑）
エクソシストと言うからにはこの猛暑を吹き飛ばすくらいに涼しくさせて欲しいのだが前半に限っては全然怖くなくて拍子抜けしてしまった。
ストーリーは比較的単純でわかりやすい。
冒頭からサクサクと進行して有り難いがもうちょっと震え上がらせて欲しいもんだ。
主演はオスカー俳優のラッセル・クロウだがホントの主役は憑依された少年かも知れない。
名作、エクソシストでリンダ・ブレアの凄まじい演技で他の役者の印象が吹っ飛んでしまったが今回も少年の頑張りに期待したい。
1時間43分の上映時間なのであっという間に終盤になるのだが怖くない印象はさほど変わらなくもしかしたらホラーと言うよりスリラーなんじゃないかと思うようになった。
怖くないのはまあ仕方がないにしても展開が読めてしまうと言うかありきたりなのでイマイチ盛り上がりに欠ける。
クライマックスになってやっとホラー映画らしくなってきたがそれでも怖さはまったくなく涼しくしてはくれない（笑）
なんだか最後はマーベルのCGアクション映画を観ているようでホラーを期待すると裏切られる。
どんなジャンルであれ面白いのは面白いしつまらないものはつまらない。
タイトルで期待しすぎたのは確かに認めるがそれにしても内容は全然違ったヴァチカンのエクソシストだった。
