らをた広島

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ゴジラ(1954)

劇場公開日:2014年6月7日 97分

1954年に東宝が製作・公開した特撮怪獣映画の金字塔。

太平洋の沖合いで船舶が次々に沈没する事件が発生。

数少ない生存者が、巨大な怪獣の目撃談をもたらす。

生物学者の山根博士や助手で娘の恵美子、その恋人でサルベージ機関の所長・尾形らで結成された調査団が事件現場近くに浮かぶ大戸島に派遣され、やがて彼らの前に怪獣が姿を現す。

島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた太古の生物が、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものであるとされ、対応策が練られる。

しかし、その強大な力に人間たちは成すすべもなく、東京に上陸したゴジラは街を火の海に変えていく。

その頃、山根博士の愛弟子である科学者の芹沢は、ゴジラにも有効な恐るべき発明を実現させていた。

その技術がいつか悪用されることを恐れ、使用をためらっていた芹沢だったが……。

98年にはローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版も製作。

そして60周年を迎えた2014年、2度目のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(ギャレス・エドワーズ監督)の製作・公開を記念し、原点である本作が「ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版」としてリバイバル公開された。

ゴジラ映画の記念すべき第一作。

1954年公開と言うことはなんと70年も前の作品と言うことになるので出演者は子役を含めてもほとんど亡くなられているだろう。

当然ながら白黒映像だがリマスターされていて意外なほど画面はキレイだ。

大昔に子供の頃観たと思うがスッカリ忘れているしもう一度改めて観る事にした。

まだ特撮技術が黎明期のようでオモチャみたいに見えるのは仕方ないのだろう。

この一作目は子供相手ではなくちゃんとした大人向け作品だった事がわかる。

ボンネットバスが国会議事堂に乗り付けられるシーンがあるがあまりにど田舎でこれが東京都永田町とは信じられないくらいだ。

70年前の日本は今と隔世の感があるのは確かだがゴジラサウンドトラックは耳馴染みのある曲が多く如何にこの作品が名作なのかを思い知らされる。

キャストでわかるのはびっくりするほど若い宝田明志村喬くらいだが、最もびっくりしたのは国会議員役で出ていた若き日の菅井きんだ(笑)

海中から現れるゴジラなのに、大きな歩行音が最初からガンガンしている割に上陸したら歩行音が小さくなるのはご愛嬌だ。

先日観た最新作のゴジラマイナスワンはこの第一作のオマージュがかなり沢山ある事が今更ながらよくわかる。

初期のゴジラは例の強力なビーム砲みたいなのを吐くのではなく、なんだかわからないショボい霧みたいなのを出して、ソレが当たると何故か燃えるのがお約束となっている。

さて、この巨大なバケモノどあるゴジラをどう納めるのかがどのゴジラ作品でも避けては通れない道なので終盤の興味はコレ1択だ(笑)

70年も前の作品なのでツッコミ所もかなりあってストーリー(特にラスト)も無理くりな箇所も散見されるがソレでも現代まで脈々と続く東宝の超ドル箱、ゴジラシリーズの第一作の偉大さは疑いの余地はない。

名作らしくとにかく色々と考えさせられた第一作のゴジラだった。